アリアンロッド 2E・エスピオナージ・リプレイ+データ ハードラック・ミッション
アリアンロッドでエスピオナージというと、既にファントムレイダースのリプレイの前半部が存在するわけだけど(暗殺防御とか)、
今回はそれに加えて、PC全員をシーフに限定する縛りを入れて、「クラスロール他を駆使して工夫する」ことを読者に楽しんでもらおうという趣向。
初めて見るだけにどんなものか楽しみ。
さらに、PC同士もパーティを組んでいるわけではなく、設定上対立することもありうる(所属組織が異なる等)為、
PC同士の腹の探りあいや丁々発止のやり取りなんかにも期待できる開幕。
GMの用意したキャラ設定も秀逸。
伝説のスパイの名前をPNにする小説家PC1きくたけに、その名前を隠れ蓑に諜報活動を行う組織のトップPC2藤井。
中の人の特性(藤井さんの腹黒とか)を良く考えたキャラ振りに、GMのセンスが光る。
一話目:
その伝説のスパイが連続殺人犯?という刺激的なオープニング。次々と殺されていく関係者に巻き込まれるPC1。
サスペンスミステリタッチの話なのに、キャラクターの楽しさで陰惨な感じが全くしない、とても楽しい読み味。
ギルドサポートも、<蘇生><祝福>の定番ではなく、エスピオナージものを意識した<偽装情報>で、バトルよりストーリーを取ったプレイヤーの選択が潔い。
バトルも、これまでのリプレイとは一味違う、シーフ縛りが効いていて新鮮。事前ではインタラプト乱舞が盛り上げを阻害するかと心配してたけど杞憂でした。
二話目:
きくたけPC1が一話目の顛末を作家として書いてしまう、当然、隠密と秘匿が重要な諜報組織のトップ藤井PC2としては困る。
きくたけを問い詰める藤井さんの表情変化(般若とか)は是非見たい。そして今度は作家PC1へ新作依頼、加えてその依頼主と主演として怪しげなNPCが絡んでくるという、わくわくする開幕。
命を狙われたり、情報提供者のNPCが刺客にやられたり、つかまったスパイの救出とかだったり、
定番ではあるものの緊迫する状況のはずなのに、淡々とした描写やプレイヤーの個性が合わさって、するすると楽しくページをめくっていくうちにクライマックスへと到達してしまう。
クライマックスへの導入も一ひねりが効いていて、最後まで盛り上げてくれます。アリアンロッドリプレイ・アンサンブルのルネス殺人事件を知っている人には懐かしいかも。
プレイヤーの職業もあり、クリエイターのデリケートなメンタルに言及する場面とか、冗談めかしているけど割と真面目な話も混ぜられて面白いリプレイでした。
巻末にクラスロールデータ、舞台となったエルーラン王国のNPC/組織紹介、追加アイテムデータが付いてます。
今回はそれに加えて、PC全員をシーフに限定する縛りを入れて、「クラスロール他を駆使して工夫する」ことを読者に楽しんでもらおうという趣向。
初めて見るだけにどんなものか楽しみ。
さらに、PC同士もパーティを組んでいるわけではなく、設定上対立することもありうる(所属組織が異なる等)為、
PC同士の腹の探りあいや丁々発止のやり取りなんかにも期待できる開幕。
GMの用意したキャラ設定も秀逸。
伝説のスパイの名前をPNにする小説家PC1きくたけに、その名前を隠れ蓑に諜報活動を行う組織のトップPC2藤井。
中の人の特性(藤井さんの腹黒とか)を良く考えたキャラ振りに、GMのセンスが光る。
一話目:
その伝説のスパイが連続殺人犯?という刺激的なオープニング。次々と殺されていく関係者に巻き込まれるPC1。
サスペンスミステリタッチの話なのに、キャラクターの楽しさで陰惨な感じが全くしない、とても楽しい読み味。
ギルドサポートも、<蘇生><祝福>の定番ではなく、エスピオナージものを意識した<偽装情報>で、バトルよりストーリーを取ったプレイヤーの選択が潔い。
バトルも、これまでのリプレイとは一味違う、シーフ縛りが効いていて新鮮。事前ではインタラプト乱舞が盛り上げを阻害するかと心配してたけど杞憂でした。
二話目:
きくたけPC1が一話目の顛末を作家として書いてしまう、当然、隠密と秘匿が重要な諜報組織のトップ藤井PC2としては困る。
きくたけを問い詰める藤井さんの表情変化(般若とか)は是非見たい。そして今度は作家PC1へ新作依頼、加えてその依頼主と主演として怪しげなNPCが絡んでくるという、わくわくする開幕。
命を狙われたり、情報提供者のNPCが刺客にやられたり、つかまったスパイの救出とかだったり、
定番ではあるものの緊迫する状況のはずなのに、淡々とした描写やプレイヤーの個性が合わさって、するすると楽しくページをめくっていくうちにクライマックスへと到達してしまう。
クライマックスへの導入も一ひねりが効いていて、最後まで盛り上げてくれます。アリアンロッドリプレイ・アンサンブルのルネス殺人事件を知っている人には懐かしいかも。
プレイヤーの職業もあり、クリエイターのデリケートなメンタルに言及する場面とか、冗談めかしているけど割と真面目な話も混ぜられて面白いリプレイでした。
巻末にクラスロールデータ、舞台となったエルーラン王国のNPC/組織紹介、追加アイテムデータが付いてます。
アリアンロッド・サガコミックアンソロジー
アリアンロッド・サガシリーズのイラストレーターたちによるコミックが半分。残り半分はゲーマーズフィールドで掲載されたコミック作品を纏めたモノ。ただ一人きくたけネタを描いたゲスト井上純弌が異彩を放つ。
基本的にはメインパーティの話なのだが、もっとこう、ベルフトとかゴーダ伯とかゼパ様とか、幅広いネタを期待したい。
基本的にはメインパーティの話なのだが、もっとこう、ベルフトとかゴーダ伯とかゼパ様とか、幅広いネタを期待したい。
ねこきっさ ドラマCD
ドジっ娘イジられキャラのクゥ役の釘宮理恵に、高飛車なミルク役の大谷育江、優しい店長マヤ役の平松昌子、かったるそうなキャラのルーシア役に田村ゆかりと、配役は王道にして万全、それぞれの得意所をいかんなく演じてくれています。魔界の喫茶店でクゥとミルクがアルバイトを始める冒頭から始まっているので、コミックを知っている人なら尚更のこと、また、コミックを知らない人がオリジナルCDドラマとして聴いても問題ないくらいおもしろいと思います。12〜16分程度のエピソード全5話にスタッフコメントを加えた構成で、かなり完成度の高いCDドラマとなっている上、個人的にお気に入りの声優ばかりが揃っていたので、ご機嫌な1枚でした。