二十面相の娘 1 (コミックフラッパー)
「二十面相」の名をタイトルに取り入れているものの、あまりにも有名な原典への回帰とかオマージュという要素はさほど感じられない。「怪盗」という存在が許される、ちょっとレトロな世界観を決定づけるためにちょっと名前を拝借した、というところか。
この1巻では、連載が始まる前に読み切りで掲載されたプロトタイプ的な短編と、長編の冒頭部分が収録されている。どちらも、細部に異同はあるものの、「薄幸の少女が、悪辣な養家から逃げだして怪盗団の一味に加わる。しかし、その後」という粗筋は共通している。
基本的に、こういう世界観は好きなほうだ。でも、それままの展開では、割とヒロインの境遇というのは外部的な要因に規定されているところがあって、二十面相の仲間になったのも、本人の意志というのもあることはあるけど、実はそれ以外の選択枝がなかった、という側面がある。(短編版ではホームレス、連載版では遺産目当ての義父母に毒殺されかかっている)
しかし、一巻の巻末にいたって、せっかく仲間になった怪盗団の仲間は別の盗賊団との抗争でほとんど討ち死に、庇護者であった二十面相は生死不明。後ろ盾を失った、孤立無援の状態で、少女は、あえて汚名を着ることを、「二十面相の娘」であることを選択するのか? まあ、タイトルから推察するに、たぶん、そういう方向に進むんだろけど、「自分以外はすべて敵」という状態で、なおかつ毅然として自分自身の進むべき道を毅然として選択する姿というのは、ある種のステレオタイプであることは否定できないにしても、「少年」とか「少女」を主人公にした物語のあるべき姿なのではないか、とも思う。
この1巻では、連載が始まる前に読み切りで掲載されたプロトタイプ的な短編と、長編の冒頭部分が収録されている。どちらも、細部に異同はあるものの、「薄幸の少女が、悪辣な養家から逃げだして怪盗団の一味に加わる。しかし、その後」という粗筋は共通している。
基本的に、こういう世界観は好きなほうだ。でも、それままの展開では、割とヒロインの境遇というのは外部的な要因に規定されているところがあって、二十面相の仲間になったのも、本人の意志というのもあることはあるけど、実はそれ以外の選択枝がなかった、という側面がある。(短編版ではホームレス、連載版では遺産目当ての義父母に毒殺されかかっている)
しかし、一巻の巻末にいたって、せっかく仲間になった怪盗団の仲間は別の盗賊団との抗争でほとんど討ち死に、庇護者であった二十面相は生死不明。後ろ盾を失った、孤立無援の状態で、少女は、あえて汚名を着ることを、「二十面相の娘」であることを選択するのか? まあ、タイトルから推察するに、たぶん、そういう方向に進むんだろけど、「自分以外はすべて敵」という状態で、なおかつ毅然として自分自身の進むべき道を毅然として選択する姿というのは、ある種のステレオタイプであることは否定できないにしても、「少年」とか「少女」を主人公にした物語のあるべき姿なのではないか、とも思う。
スピード☆スター
ファーストアルバムと同時に購入しました。
まずファーストアルバムを何度も聴いて、それからこのアルバムを聴いてみましたが、かっこいい曲が、本当にかっこいいです!
女の子らしい曲は、それはそれでいいのですが、かっこいい曲はそれはそれでとても良かったです!
相変わらず歌がお上手で、素敵だと思いました。
可愛い曲もかっこいい曲も、どちらも歌っていくのは大変だと思いますが、これからにも期待が高まります。
まずファーストアルバムを何度も聴いて、それからこのアルバムを聴いてみましたが、かっこいい曲が、本当にかっこいいです!
女の子らしい曲は、それはそれでいいのですが、かっこいい曲はそれはそれでとても良かったです!
相変わらず歌がお上手で、素敵だと思いました。
可愛い曲もかっこいい曲も、どちらも歌っていくのは大変だと思いますが、これからにも期待が高まります。
二十面相の娘 1 (初回限定版) [DVD]
無名作品と思って軽ーく見たら、不意討ちをくらう面白さに感動さえ覚えた。王道の冒険ものですが、今ふうの萌え成分がうまくブレンドされてて、ヒロインチコの幼い色気が破壊力絶大。白いかと思ったら黒い笑顔で悩殺とは(笑)。ボンズとテレコムだから作画は文句なしですね。DVDでは予告編のナレがちゃんと収録されているんでしょうかね?非常に気になる。。。
霞
「霞」は、テレビアニメ「二十面相の娘」のオープニングテーマです。
歌詞は明らかにラブソングなのですが、このアニメの独特の世界観、ひいてはその背後にある乱歩の世界によく馴染んでいると感じます。これは、一曲の中に、夜、闇、夜空、星空といった歌詞が何度も出てくるためだと思います。(「夜の夢こそまこと」とは、大乱歩の名言です。)
また、曲の半ばにある「突然君が居なくなった」というフレーズは、アニメの主人公の女の子が二十面相によって日常の世界(うつし世)から連れ去られたことを暗示しているようです。実際、アニメのオープニングは、この歌詞から始まっています。
「霞」は、普通に聴いても、ラブソングの名曲だと思います。
それが、アニメ「二十面相の娘」とのタイアップによって、さらに輝きを増しているのです。
歌詞は明らかにラブソングなのですが、このアニメの独特の世界観、ひいてはその背後にある乱歩の世界によく馴染んでいると感じます。これは、一曲の中に、夜、闇、夜空、星空といった歌詞が何度も出てくるためだと思います。(「夜の夢こそまこと」とは、大乱歩の名言です。)
また、曲の半ばにある「突然君が居なくなった」というフレーズは、アニメの主人公の女の子が二十面相によって日常の世界(うつし世)から連れ去られたことを暗示しているようです。実際、アニメのオープニングは、この歌詞から始まっています。
「霞」は、普通に聴いても、ラブソングの名曲だと思います。
それが、アニメ「二十面相の娘」とのタイアップによって、さらに輝きを増しているのです。
二十面相の娘 1 (MFコミックス)
「二十面相」の名をタイトルに取り入れているものの、あまりにも有名な原典への回帰とかオマージュという要素はさほど感じられない。「怪盗」という存在が許される、ちょっとレトロな世界観を決定づけるためにちょっと名前を拝借した、というところか。
この1巻では、連載が始まる前に読み切りで掲載されたプロトタイプ的な短編と、長編の冒頭部分が収録されている。どちらも、細部に異同はあるものの、「薄幸の少女が、悪辣な養家から逃げだして怪盗団の一味に加わる。しかし、その後」という粗筋は共通している。
基本的に、こういう世界観は好きなほうだ。でも、それままの展開では、割とヒロインの境遇というのは外部的な要因に規定されているところがあって、二十面相の仲間になったのも、本人の意志というのもあることはあるけど、実はそれ以外の選択枝がなかった、という側面がある。(短編版ではホームレス、連載版では遺産目当ての義父母に毒殺されかかっている)
しかし、一巻の巻末にいたって、せっかく仲間になった怪盗団の仲間は別の盗賊団との抗争でほとんど討ち死に、庇護者であった二十面相は生死不明。後ろ盾を失った、孤立無援の状態で、少女は、あえて汚名を着ることを、「二十面相の娘」であることを選択するのか? まあ、タイトルから推察するに、たぶん、そういう方向に進むんだろけど、「自分以外はすべて敵」という状態で、なおかつ毅然として自分自身の進むべき道を毅然として選択する姿というのは、ある種のステレオタイプであることは否定できないにしても、「少年」とか「少女」を主人公にした物語のあるべき姿なのではないか、とも思う。
この1巻では、連載が始まる前に読み切りで掲載されたプロトタイプ的な短編と、長編の冒頭部分が収録されている。どちらも、細部に異同はあるものの、「薄幸の少女が、悪辣な養家から逃げだして怪盗団の一味に加わる。しかし、その後」という粗筋は共通している。
基本的に、こういう世界観は好きなほうだ。でも、それままの展開では、割とヒロインの境遇というのは外部的な要因に規定されているところがあって、二十面相の仲間になったのも、本人の意志というのもあることはあるけど、実はそれ以外の選択枝がなかった、という側面がある。(短編版ではホームレス、連載版では遺産目当ての義父母に毒殺されかかっている)
しかし、一巻の巻末にいたって、せっかく仲間になった怪盗団の仲間は別の盗賊団との抗争でほとんど討ち死に、庇護者であった二十面相は生死不明。後ろ盾を失った、孤立無援の状態で、少女は、あえて汚名を着ることを、「二十面相の娘」であることを選択するのか? まあ、タイトルから推察するに、たぶん、そういう方向に進むんだろけど、「自分以外はすべて敵」という状態で、なおかつ毅然として自分自身の進むべき道を毅然として選択する姿というのは、ある種のステレオタイプであることは否定できないにしても、「少年」とか「少女」を主人公にした物語のあるべき姿なのではないか、とも思う。