PTSDの現在という表題から始まって、初心者でもその流れがつかめるように書かれている入門書。各筆者の知見の水準にばらつきがあるものの読み易い内容なので、PTSDに悩む人のカウンセラーの参考書としても、クライエントの現状認識を促すちょっと専門的な読書としても使えるのではないかと思う。特にお勧めなのはトラウマの後遺症についての解説でどのような治療が必要なのかと合わせて、心療内科的なケアの必要性と、所々にこの病に対する、日本と海外とのちょっとした違いなどがさりげなく書かれているのが興味深い。

平子理沙さんのビューティ本、待望の2冊目。

相変わらず綺麗で肌はツヤツヤでシワやくすみ・しみのない陶器の肌とはこういうことを言うんだなと思います。
前回より本は大きくなりA4ノートサイズくらいで紙質もしっかりとしたものに。SUNNYのときもそうでしたが、ちょっと開きづらい。読みづらさを感じます。

フォントや写真がガーリー、ポップさが溢れていた前回に比べ、全体的に白を基調としたシンプルな作り。掲載量は2倍以上とのことでしたが本のサイズが大きくなったからか空白が多いため少なく感じます。

前回のときは、初めて見るコスメがたくさんあってドキドキワクワク、使ってみたい！！と思いましたが、今回はこれ雑誌で見たことあるな〜。某口コミコスメサイトでランキング上位だったな〜と新鮮さは薄かったです。
そういった意味では、前回の本を読んでから平子理沙さんの影響でオーガニックやコスメに興味を持ったことで自分で調べるようになり、知識が増えたからかもしれません。
1つ気になったのは、平子さんが宣伝するロレアルパリの商品が化粧水、クリーム、乳液、美容液、日焼けどめ下地すべて載っていたこと。
確かにロレアルパリはよいけど、なんでラインで載せるほど…？と疑問に思ったら「そういえば広告塔になったのだっけ。」と気付きました。
誰かに載せてと頼まれてないと言えど、大いに宣伝感は伝わりました。あんなにことごとく載せるのだったらロレアルパリページを一挙に載せたほうがいさぎよかったと思います。

第一弾の本が出たときと比べ、口コミサイトが力を持ち(なかにはサクラもいるそうですが)雑誌を見なくても美容情報を知れるようになりました。
そして本を見なくてもブログを始めとしたネットでいつでもどこでも新しいたくさんの情報を手に入れることができます。
だからこのようなビューティ本のニーズも下降気味なのかもしれません。少なくとも私は前回の本より、何回も見たいとかそのようなワクワク感は感じませんでした。

メイクやケアの方法も載っていましたが、へ〜という感じで、マッサージでこの程度なら雑誌のほうが詳しいと思いましたし…情報量は多いのですが、本のサイズが増したからか、内容が薄く感じてしまいました。
以上をふまえて、私は前回のほうが出来がよかったと思います。やはり期待のかかる第二弾は、いろいろと比較されるため第一弾を超えるのは難しいですね。

あまりロングショットを用いず登場人物のわずかな表情の変化でも逃さないとでもいうように、丁寧にカットを割って登場人物を追う。その代表的なショットが、マスコミに結婚したことをかぎつけられ、レポーターに囲まれたときに主人公が見せる笑顔だ。背筋が寒くなる笑顔。
音楽は必要最小限という感じで無音の場面も多かったが、最後の場面だけ感情の盛り上がりに寄り添うような弦を使った音楽が使われていて印象的でした。

自分と同じ空虚を初めて他人に感じた時、その人自身を求めるのは、当たり前の事かもしれません。ただ、他人からは異常者と映ってしまう。 主人公がテレビで見た殺人犯に惹かれるという異常なシチュエーションは、迷いの無い主人公の視線の強さがあればこそリアリティが生じてくる。「恋愛寫眞」でもそうでしたが、狂気の女を演じさせたら小池栄子はホント凄いね。　　　　　　　　

主人公がその殺人犯と結婚し、望み果たされたところで、映画は急転直下別の方向へ動き出します。同一と思われた相手の思いが、自分と必ずしも一致していないことがだんだんわかってくる。
ラストシーンは、面会に行く所から想像ができます。だからこそ、最後の、仕切のないところで二人が対面するシーンは緊張感が高まるというもの。そして、事件が起こり、そのあとの驚きの行動。これは、監督も不明だそうで、強いて言えば『本能』とのことです。
ただただ、凄い映画でした。