gooゲーム

プロ野球一球速報

ひとこと占い

+ 禅的生活 (ちくま新書) +

禅的生活 (ちくま新書)

玄侑 宗久
おすすめ度:★★★★★
最安値はこちら!

Amazon.co.jp



初学者ならすっと読める。でもすっと読めただけではダメ。
おすすめ度 ★★★★☆

すんなりと入っていける肩の力を抜いた文体だ。読みやすいし一読してなるほどと頷いてしまう叙述の仕方も、作家ならでの闊達な筆力を感じる。しかし、さすがに禅の世界ではそう簡単に、その奥義は詳らかにはならない。口当たりのいい酒をぐいぐい飲んでしまって、気がついたら二日酔いでどんな味だったかとんと失念してしまって、再度ぺらぺらと繰り始める仕儀。でも気ままにページを開いてそこを啄ばむ、そういう読みでいいかと思う。そこから深く探求すればいい。私は禅の初学者です。入門書としては禅の世界の輪郭をざっくりと理解できればいいかなと。もっと胸の奥にガツッと来るものが欲しい貴兄には、鈴木大拙氏の『禅学入門』や『禅』がお勧めかも。あとはひたすら禅の原書に当ることだ。書中の引用語と引用書を網羅した巻末の禅語のインデックスは使えそう。
ただ、偶々この書の直前に坂口安吾のあるテキストを読んで、おやと思った。P95「・・・坂口安吾が『日本文化論』のなかで仏像なんて壊してしまえと書いてブツギを醸したが・・・」とあるが、ここはいささか誤りがあるのではないか? 『日本文化論』は正しくは『日本文化私観』であり、仏像を破壊する云々は、古い寺がみんな焼けても日本の伝統は微動もしないという趣旨(優れた坊主がいさえすれば形だけりっぱな入れ物つまり寺は不要ではないかという安吾独特のアイロニー)のことを安吾は述べているだけで、仏像を破壊してしまえとまでは言及していないのではないか? どうでしょう? 間違っていたら御免なさいね。




般若心経の方が分かりやすかったかも
おすすめ度 ★★★★☆

般若心経とあわせて買ったのですが
禅的生活はちょっと読みづらく感じてしまいました。



言葉は常に過剰に為る。
おすすめ度 ★★★★☆

ニンジャニンジャは何故、あんなに良く喋るのか。
サミュエル・L・ジャクソンが、自分の
「芸の幅の広さ」を披露したいだけなのか。
いや、そうじゃない。作品世界でだけ、考えると、
彼の「喋り」は「手段」に過ぎない。
では、その目的は。
「幻惑」である。

その逆が『ヴァガボンド』の「市三」の
エピソード。何故、佐々木小次郎が
こんなに、強いのか、その理由が描かれている。
正確には、視点人物の市三が、
その理由を理解する場面である。

その理由とは、
「内的対話の静止状態」。

追記。

経産省事務次官は、何故
あんなに良く喋るのか。
自分を、サミュエル・L・ジャクソンだと
思っているのか。
「退屈している人が居ると
思ったので、少し面白い話を」
と、その程度の事で、「国益」を
リスクに曝しちまう人間が、
日本政府の省庁の、NO.2の
ポジションに居るとは。
こーゆー人は、『アフロサムライ』は
兎も角、『コードギアス』とか、
毎日、見続けて、「緊張感」を
高めながら、「公僕」の仕事を
続ける必要が有った、と思う。

更に、「構造主義っぽいコメント」を
一言。

「事務次官は、語っているのでは無く、
『語らされている』のだ。
では、誰に拠って。
『彼のニンジャニンジャ』に拠って。」



寛容か無節操か
おすすめ度 ★★★☆☆

初詣・クリスマス・葬儀がなんの躊躇もなく共存していることは、
よく揶揄されるところであるが、
これを「寛容」ととるか「無節操」ととるか。

これが、良くも悪くも、日本の歴史の推力となったという著者の視点は説得力があった。

著者は、二元論に基づく価値判断は、
ベクトルが逆でも矛盾しないのだと考えているのだろうか。

そのあたりの感触をうまく言葉にできないと白状してる姿に共感した。
禅的には「不立文字」というそうです。



かえって分かりづらい…
おすすめ度 ★★★☆☆

芥川賞受賞作家であるだけに文章はウマイが、妙になれなれしくまとわりついてくる感じがあり、読者によって好悪が分かれよう。
一方、西洋哲学やニューサイエンスの知識をすぐ持ち出してきては付き合わせる傾向が目立ち、かえって分かりづらい…。これで根拠付けしているつもりなら、ちょっと違うのではないかと思われる。
タイトルや章扉のデザイン、文中における太文字の使用、巻末の禅語索引など、この本をささえている編集の仕事ぶりが見事。


玄侑宗久 最新動画

玄侑宗久 の最新情報

ひまわり 玄侑宗久 キーファー・サザーランド