これこそ、男と女の愛のドラマ!おすすめ度
★★★★★
鑑賞前に何の情報も仕入れず、ジュード・ロウとニコール・キッドマン共演なので、大河ドラマ風の甘ーいメロドラマかと思いきや、これがどうして一級の娯楽作品でありました。
恋愛、友情(フィリップ・シーモア・ホフマンが相変わらず良いっす)、親子愛、サスペンスなどいろいろな細かい物語を、巧みに織り込んで、2時間35分の上映時間を全く退屈することなく、最後まで一気に見せてしまいます。
レニー・ゼルウィガーに対しても、今までこの女優、一体何処が良いのかさっぱり解らなかった私ですが、この作品でその偏見が消えてなくなりました。
正に演技者であり、それを普通に見せてくれます。
最後は、悪に対し、レニーが一発お見舞いしてくれるんではないかと、期待したんですが、やっぱりそこは女性、ジュード・ロウに譲っていましたね。
ナタリー・ポートマンもちょいと姿を見せてくれますし、色々な意味で見所沢山の作品です。このような作品を見てしまうと、「世界の中心で~」なんていう愚作を恥ずかしくも無く、愛の作品だと論じる人達の神経が理解できません。
ジュード・ロウの額の後退加減が少し心配ですが、トム・クルーズではこの役は務まらなかったのでは(決してトムは嫌いではありません)...
案外切ないお話おすすめ度
★★★☆☆
数分言葉を交わし、戦争に出発するときに1回だけのキスの後、
その後3年離ればなれ。
3年後インマンがエイダの元に戻ってきて、初めて二人結ばれる。
そんな恋愛ホントにあるのかしら?と思いつつ、
結構涙ホロリ来ちゃいました。
また、何にもできないお嬢さんだったエイダがルビーに助けられ、
どんどんたくましくなっていく姿が、見ていて楽しい。
猟銃持って男まさりな役どころのルビーは、
レニーゼルウィガーで、超はまり役。
意外でもなんでもなく期待通りの面白さおすすめ度
★★★★☆
前半は重苦しく平坦な物語なのだが、ルビー(レニー・ゼルウィガー)の登場から一気に波乱万丈な展開となり155分という時間が短く感じる。
インマン(ジュード・ロウ)の歩いて帰る姿と途中の誘惑なども面白い展開。
ナタリー・ポートマンが演ずる夫を亡くした若い妻セーラのエピソードも悲しくつらい。
大人のための映画ですよ
おすすめ度 ★★★★★
~インマンの倫理的、精神的な生き方にあこがれます。「エイダが待っているコールドマウンテンに帰りたい」ただこのためだけに生き残って旅を続けるのです。男の生き方としては悪くありません。いや、はっきりいってカッコイイ、しびれます。インマンこそ本当の「ラストサムライ」でしょう。
背景の景色や農園、建物、馬車やさまざまな小道具もまた良し。これ~~で二重丸。
そしてニコール・キッドマンとレニー・ゼルウィガー、この二人ってこんなにかわいかったのですか?ニコール・キッドマンはクールな大人の役よりこのエイダのほうが数等似合ってました。レニー・ゼルウィガーの田舎娘もかわいらしかったです。そうそう、脇役のナタリー・ポートマンがすっかり大人になっていたのにはおどろきましたね。
もちろん~~突っ込めるところはたくさんありますが、それをカバーしてあまりあるほどにロマンチックです。だって監督はアンソニー・ミンゲラさんですよ。「イングリッシュペイシェント」のような大人のための夢の映画です。~
概要
南北戦争末期の1864年。南軍兵士のインマンは、愛するエイダを置いて戦場に出る。重傷を負ったインマンは、脱走兵としてエイダの待つコールド・マウンテンへの果てしない旅に出ることを決意。一方、彼を待ち続けるエイダは、たくましさを身につけていく。ニコール・キッドマン、ジュード・ロウという美男美女が演じる、壮大なラブロマンス。
たった一度の口づけで、おたがいを運命の人だと確信する主人公のふたり。戦況が悪化するなか、もう一度だけ会いたいと願う強い気持ち。ロマンチックなテーマが全編に貫かれるなか、ふたりがさまざまな局面で出会う人物が、物語にスパイスを与えていく。とくに、エイダに生きる術を教える流れ者の女ルビー役のレニー・ゼルウィガーと、インマンをかくまう未亡人役のナタリー・ポートマンが強烈な印象。ルーマニアでのロケを含む雄大な映像美や、血なまぐさい戦闘シーンといった大作としてのスケール感や風格をキープしながら、ラブシーンは官能的にみせるなど、ツボを得た演出はアンソニー・ミンゲラ監督の手腕だ。(斉藤博昭)