(145)クリスタル☆ドラゴン3
コミック原作のアルバムは、ドラマ+声優さんの歌うイメージソングというのが、今ではお約束のフォーマットですが、80年代において盛んに製作されたコミック・イメージアルバムは、ドラマ無しの音楽主体の作品が少なくありませんでした。この”クリスタル☆ドラゴン”3部作は、そんな中でもドラマ無し、ヴォーカル曲無しという、非常に硬派なアルバムの一つです。
アルバム3部作の完結編である本作は、シリーズ3枚の中でも最もロック・ジャズ色の濃い1枚。前作以前(1~2)のアルバムが、静的な音楽だったのに対して、本作は、動きの要素が詰まった1枚です。音楽面では、作編曲、並びにキーボードをを、笹路正徳さんが全面的に担当されていて、オリジナルのリリースは、1986年。もやは20年近く前の作品ですが、今聴いても、収録楽曲のクオリティの高さは、全く色褪せていませんし、(シンセ系の音色に、やや時代を感じるもののの)同時代に製作された同種のコミック・イメージアルバムと比べても、クオリティの高さは、抜きんでています。
収録されている楽曲は、どの曲も本当に素晴らしい!。ロック民族音楽といった雰囲気の「火の剣」、前作(2)を思わせる雰囲気の「この一瞬の為に」なども気に入ってますが、強いて1曲オススメをあげるなら、村田有美さんのスキャットと、素晴らしいギターソロプレイ、笹路さんのシンセが複雑に絡み合うアルバムラスト「杖」です。
この”クリスタル☆ドラゴン”3部作は、まぎれもなく80年代のコミック・イメージアルバムシーンを代表する傑作の一つと確信します。それにしても、このアルバムの存在自体が、世間から忘れられて、なんだか埋もれた名盤みたくなっているのが残念でなりません。この機会に、あしべゆうほさんの原作ファンのみならず、いまや日本の名音楽プロデューサーである笹路正徳さんの、音楽家としての1作品も、ぜひ聴いてみてください。
(143)クリスタル☆ドラゴン
当時2500円以上したLPアルバムが、CDになってお手頃価格で手に入るのがうれしいです。コーラスや楽器音に時代の流れを感じてしまいますが、クリスタルドラゴン初期の幻想的な世界観が表現されていてファンの方は聴いておいて損はないと思います。
悪魔の花嫁最終章 4 (ボニータコミックス)
折角、ハンサムなデイモスの表紙なのだから、もっと、デイモスに前面に出てもらいたい感があります。内容は相変わらずと言った所で、あたらな展開も無く、次作に請うご期待、と言った所でしょうか。漫画としては面白く読めますが、現実感はありません。
クリスタル・ドラゴン 25 (ボニータコミックス)
連載が始まったのは、小学校低学年の時です。当時の掲載紙、ボニータの予告から、これまでのコミックとは一線を画する、面白いストーリーがはじまる、ととても期待し、それを裏切らないストーリーです。
「杖なきドルイドは杖をもとめ、天と地との境、水晶宮への道をたどる」。杖なき魔法使いアリアンロッドが探し求めた竜の杖が、水晶の世界で壊れてしまいます。新たな杖を世界樹から手に入れますが、バラーの忠臣グリフィスも同じく枝を手に入れます。世界に竜の杖が2本。アリアンとバラーの真名は同じかなーと勝手に推測してます。ストーリーはもう終盤だと思いますが、新刊いつ出るのかな?