COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 11月号 [雑誌]
見開き片隅の編集長の言葉にも「大人にとって『社会を変える』と言うのはいかにも青臭く響くが、」というような切り出しがある。
それでも今月号を手に取ったのは、アラブの春から始まって、身近なところでは官邸前の反原発デモにつながる、各国での運動の数々から鮮烈な印象となったから。
あまり知らなかったスペインやチリでのデモなど、広く知ることが出来るのはクーリエならでは。
あとは、小熊さんという社会学者のインタビューも、「選挙以外で、合法的に社会に影響を与える術としてのデモ」についてわかりやすく新鮮な切り口で語られて、面白い。
「社会を変えられる」とまでの確信には至らなかったが、確実に「社会に影響を与える」方法がある、と感じられた。
あとは、是非それぞれの運動の後日談も、何か月か後にまとめてほしいなあ。
発育ステータス“御起立ジャポン” [DVD]
純粋に、ライブ映像の曲が素晴らしいです。
どの曲も個性的で、ベースの音と林檎さんの声、妖しい歌詞が絶妙です。
前衛的なアングラ感のかっこよさと、
ポップな聞きやすさ、分かりやすさの同居する、
唯一無二の名曲達だと思います。
とても無罪や勝訴、カルキの間に埋もれている感が強く、
残念でなりませんが・・・。
せめてCD化してくれれば・・・・。
また、前半のドキュメンタリー風の映像も十分楽しめ、
ひとつのDVDとしての出来も素晴らしいです。
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 01月号 [雑誌]
「世界1500メディアから記事を厳選!」と謳っている本誌だが、今号はオリジナル記事が多かったように思われた。
また、クーリエは、当たり外れが各号ごとに大きすぎるのが難点だが、今月号は非常におもしろかった。
個人的に気に入ったのは、下記の記事群。
・図解:10年後も”食える仕事”とは? 2020年の「ハローワーク」 38〜41ページ
・世界が注目する「最新ビジネスモデル」100 48〜59ページ
・ポール・クルーグマン アメリカよどこに行く「取引はやめよう」 124ページ
10年後も〜は「垂直農家」とかの職業はまゆつばものな気がするが、「サイバーセキュリティ専門家」が食える商売になるのは、納得がいきやすい。
ビジネスモデル〜は、いくつかは、似たようなビジネスが日本にもある気がする(たとえば、スマホをリモコンがわりにする等)が、いろいろなアイデアを横断的に見ることができるので、新たな気付きを得ることができた。
クルーグマンの意見は、いつもわかりやすく、99%の側にいる私としては、非常に納得ができることが多い。
以上を踏まえると、私的には満足がいった。
Michelin Green Guide Japan
三つ星が意外なところについているのが興味深かった。外国人目線だと東京都庁は三つ星に入るらしい。恥ずかしながら、都庁はゴシック様式の教会をモチーフにデザインされたという事をこれを読んで初めて知りました。言われてみればそんな感じである。個人的にゴシック建築は荘厳すぎて好みではないので、都庁を初めて見た時「いかつくて好きじゃないな〜」と思った事を思い出し合点がいきました。グリーンガイドということだったので、もっと郊外の公園や日本各地を網羅しているのか期待していたのですが、本の半分は東京近郊に集約されていて意外なところも特になく残念でした。ただ、日本について英語で書かれた物がミシュランというブランドを通して世界に紹介されていることに意義を感じました。これからもグリーンガイドを携えて日本を訪れてくれる外国人が増えてくれますように。英語を勉強をする上でも自分の町を紹介するのに役立つかな〜と思います。