クラシックを聴きたくて~ときめきのウィークエンド・モーニング@〔デンツァ;フニクリ・フニクラ/ビゼー;ファランドール 他〕
図書館で借りて知ったCDです。
個人的にスラブ舞曲第10番(ドヴォルザーク)、帰れソレントへ・・・が気に入ってます。
いざ買おうとヤフオクや楽天で探してもなかったのでここで買えてよかったです。
商品情報が少ないので参考にどうぞ
収録内容
(1)フニクラ・フニクラ(デンツァ)
(2)ファランドール(ビゼー)
(3)Bカントリー・ガーデン(グレンジャー)
(4)わらの中の七面鳥(アメリカ民謡)
(5)Dポルカ(スメタナ)
(6)E水夫のホーンパイプ(イギリス民謡)
(7)ホフマンの舟歌(オッフェンバック)
(8)トセリのセレナーデ(トセリ)
(9)帰れソレントへ(デ・クルティス)
(10)チゴイネルワイゼン(サラサーテ)
(11)スラブ舞曲第10番(ドヴォルザーク)
(12)ハンガリー舞曲第6番(ブラームス)
(13)2つのギター(ロシア民謡)
(14)ポールシュコ・ポーレ(クニッペル)
愛のメランコリー
~カレーラスの歌唱は、オペラ「カルメン」では、主人公ドン・ホセの、問題を含んだ純粋だが不安定な人格をこの上なく表現していると感じてきました。いつもカレーラスは、歌詞の意味を深くとらえ、最高の歌唱のあるべき姿を伝えて来ました。彼の声に、30代の頃の若々しさが失われてきているのは否めないかもしれません。しかし、若い声では決して表現できな~~い何者かを、厳格に完璧に、かつ甘やかに、伝えてくれるこのCDを多くのクラシック愛好家に聴いてほしいと思います。表現は深く、強く、陰影に富み、限りなく優しく、その鬼気迫る歌唱力に吸い込まれて、鳥肌が立つようです。心を落ち着かせてくれ、歌の中から聞こえてくる情熱のもつ不思議な静謐さは、生きる力を与えてくれます。「愛してくれたら」の最後~~部で、「けれどもあなたは私を愛していない」と、自分の望みを断ち切るがごとくに、毅然として強く断定し、最後に同じ言葉を悲しさに震える心で歌うカレーラスの歌唱の確実さ。彼の、あそびのない厳密な歌唱が心に突き刺さり、つらく感じるとしても、聴き終えたあとのカタルシスは聴く人を高めてくれるものです。これこそが、最高峰の芸術がもつ力なのではな~~~~いでしょうか。~