ブレスオブファイア~竜の戦士~
カプコンの名作RPG『ブレスオブファイア』のファースト作品であり、GBA版として新しくリメイクされた物です。
悪しき女神『ミリア』によって対立してしまった竜一族、『白竜族』と『黒竜族』の戦争が大筋の内容で、世界を我が物にしようとする黒竜族は白竜族の村を焼き払う行動に出ます。
その事件によって生き別れとなってしまった姉を助けるべく立ち上がったのが本作の主人公『リュウ』です。
姉を助けるために世界を旅しながら仲間を集め、黒竜族の野望に立ち向かう彼らの勇士はとても素晴らしいと思いました。
しかし、この時代では当たり前のように存在していた竜一族が、この戦争が切っ掛けでその殆どが亡くなり、後のブレスシリーズに大きな影響を残してしまったんだという戦争の悲惨さも感じました。
世界に君臨していた最強の竜一族が、何故その姿を消してしまったのかが本作最大の見所であり、まさにこの作品はブレスシリーズの原点と呼ぶに相応しいと言えます。
『ブレスオブファイア〜竜の戦士〜』をプレイする事で、ブレスシリーズ全体の面白さが数段変わると思います。
複雑なシステム等は一切無い王道RPGなので、初心者の方でも充分楽しめると思います。
是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか?
ブレスシリーズ最高ですっ(^ε^)-☆Chu!!
Late Night Tales - Friendly Fires - [帯・解説付 / 国内盤仕様] (BRALN30)
実は私はこのCDをFriendly Firesの新譜と勘違いして予約注文してしまいました。届いたパッケージの曲目を見てびっくり。Friendly Firesの曲は1曲だけ。Olivia Newton-Johnの古い歌は知っていてもあとは知らないグループ名ばかりでした。ところがCDをプレーヤーにかけたところ、別の意味でまたびっくり。グルーブ感のある曲がシームレスで続けざまに入っている。解説をみると、Friendly Firesのメンバーによる選曲とのことで納得。知らないレストランに入って、コース・メニューをシェフのお任せにしたらとっておきの料理を出されたようなものですね。また、このシリーズは本作で30作目であるとのことで、また欲しいCDが増えてしまいそうです。最近の日本のFMラジオはつまらないトークばかりで、このCDのような素晴らしい選曲を見習って音楽中心の番組を作ってほしいと思いました。約1時間の通勤時間はこのCDがヘビー・ローテーションになりそうです。
That's Why God Made the Radio
ブライアン・ウィルソンがバンドを離れた後にバンドの要となっていたカール・ウィルソンの死後ブライアンとマイク&ブルースとアルの三分裂状態だったビーチ・ボーイズについては、もはや彼らが再集結しての新作や来日は諦めていたが、今年なんと新作&来日という情報を得て、すぐにどちらも予約購入した。特に、昨今ヴェテラン・ミュージシャンたちがカヴァー集やセルフ・カヴァー集を出すことが多く、ブライアン・ウィルソンもこのところガーシュウィン作品集にディズニーのカヴァー集と(出来が悪いわけではないが)オリジナル新作ではないアルバムが続いていたので、オリジナル新作アルバムと聞いてそれだけでも素晴らしいことだと思った。だが、正直なところ、あまり過大な期待はしないようにしようと思ってもいた。
実際聴いてみると、これはなかなか素敵なポップ・アルバムだ。アルバムの冒頭をア・カペラもしくはシンプルな伴奏のみのコーラス主体の小品で始めるのは、かの『スマイル』だけでなくブライアンのソロ・アルバムでも度々行われているので、少々マンネリというか「またか」といった感がなくもないのだが、今作のいわば本家ビーチ・ボーイズ+ジェフリー・フォスケットによるコーラスは、さすがにそれらの中でも特筆すべき美しさだ。そして、“Think About the Days”と題されたこの美しい小品から始まるアルバムは、全体として、これまでの彼らの半世紀の歩みのさまざまな時期を思い起こさせる残照のような要素を随所に散りばめながら、単なる懐古趣味や過去の作品の劣悪なパロディに陥ることなく、そうした紆余曲折を乗り越えた末の今の彼らの音楽なのだと思わせる佳作となっている。
アルバム本編は全12曲。前半6曲はブライアンのソロ・アルバムに他のメンバーがゲスト参加したかのような感じがなくもない。だが、3曲目で「ディドゥビドゥビダン」というマイク・ラヴの低音部が聞こえると、ブライアンのソロとは違う「これぞビーチ・ボーイズ」というものをはっきりと感じる。そして、マイク・ラヴが単独で作りリード・ヴォーカルもとっている7曲目から始まる後半は、ブライアンはもちろんアルがリード・ヴォーカルをとる曲もある(ただしアル作ではない)など、それぞれの個性がより強く発揮されたうえで彼らならではのコーラスがからんできて、まさに「ビーチ・ボーイズ」の新譜だという感じがいっそう強まる。そして、“Sunlight’s fading and there’s not much left to say”とか“My life, I’m better off alone / My life, I’m better on my own”といったせっかくの再結成にしては寂しくなるような歌詞を持つブライアン作(ジョー・トーマスとの共作)の11曲目が“Goodbye”という一言で締められて、その名も“Summer’s Gone”という最後の曲(作者クレジットにブライアン・ウィルソンとジョー・トーマスとともにジョン・ボン・ジョヴィの名があるのが驚き!)につながっていき、美しくも切ない感傷とともに静かにフェイド・アウトしていってアルバムが終わる。
日本盤ではアルバム本編の後にボーナス・トラックとしてアメリカで限定盤として出た雑誌とベスト盤CDのセット(50th Anniversary Retrospective (+Mini-Mag+Postcard))に収録されている“Do It Again”の2012年版が収録されている。わざわざ新録音がそれしかない限定盤を別に買わなくても聴けるのはありがたいが、作品としては“Summer’s Gone”で見事に終わっているので、実際にアルバムを聴くときにはそのエンディングの美しく悲しげな感傷に浸る間もなく賑やかな曲が始まって少々邪魔にも感じる。特に大胆なアレンジを加えているわけでもないし、オリジナル・ヴァージョンの方が出来はよいし、アルバム本編の歌の英語の歌詞も海外版と共通と思われるブックレットに掲載されているので、あえてボーナス・トラックなしの輸入盤を買うというのも一つの手だろう。(もちろん、ずっとバラバラだったメンバーが再集結して“Do It Again”を歌うというのは、歌の内容や、分裂中にもブライアンがこのマイク色の強いナンバーを自分で歌ってアルバムに入れたりしていたことを考えると、マイクとブライアンが順番にリード・ヴォーカルを取って歌う今回のヴァージョンが感慨深いのは確かだが…。)