ザ・ブラックベリー・ジャムズ
難病と戦い続けるジェイソン・ベッカーのCACOPHONY時代からの楽曲のギターパートを様々に考案している様子が伺える一枚。楽曲として楽しめる一枚というには少し難があるけれど、彼のギターが好きだった人、彼のようなギターアレンジに興味がある人、そして何より彼の医療費に協力したいと思う人は是非とも手にとっていただきたい一枚。
イントロスペクション(紙ジャケット仕様)
今やデニチェン、ヴィクターウッテンらとも共演し、世界最高峰のギタリストの1人となったグレッグハウの93年発表のセカンドアルバムです。サウンド的にはファーストアルバムがややファンキー路線だったのに対し、このアルバム以降、現在のフュージョン路線になります。聴き所はやはりグレッグハウの流れるようなギターフレーズ。曲自体がスピード感のあるものが多いことも相まって、聴いていて非常に心地の良いアルバムになっています。
デニチェン、ウッテンらと共演した最近のアルバムに比べると、メンツの問題もあり、完成度では劣るかも分りませんが、逆に、若々しさの感じられるアルバムになっています。
レッド・ウォリアー [DVD]
基本的な映画評と解説は、田亀源五郎さんのブログ(ここで紹介していいのかな?)で書かれているので、私からは一つだけ。ひょっとしたら、本作は、18世紀ジュンガル部のガルダン・ツェリンの唯一の映像化作品かも知れません(中国で多数作られている乾隆帝を扱ったテレビドラマに登場しているかも知れませんが。。。)。清朝側の史書を読むと、十全老人とか言っちゃって、大国清の乾隆帝にいじめられている周辺の弱小国の中で、少ない資源で頑張っているというイメージのあったガルダンですが、本作では侵略者の側になっています(でもラスト、人質にされた幼児の息子が戻ってきた時のガルダンを見ると、「そんなに悪い人ではなかったかな」と思ってしまいましたが。。。)。歴史ものというより、アドベンチャー映画に近いと言えますが、歴史娯楽活劇映画としても楽しめます。カザフの映像も素晴らしい。変な題名だけはやめて欲しかった。反って売れなくなってしまうような題名に思えました。
パースペクティヴ
1995年、Jason Beckerのソロ2ndです。
Dave Lee Rothのアルバム「A Little ain't Enough」でのレコーディングの最中に、
ALS(筋萎縮性側索硬化症、ルー・ゲーリック病)に疾患した彼は、
この頃には、ギターを弾くことが、かなり困難な状況でした。
ギター・トラックについては、病状が比較的にましな頃に録音されたものが使われています。
前作やCACOPHONYでのテクニカル・プレイではなく、
ブルージーなフレーズ、伸び伸びしたフレーズが多いです。
tr.3では、Michael Lee Firkinsが、代役でギターを弾いてます。
彼は、自分の腕が不自由になっていくことについて、こう述べています。
「音楽の世界では、限界が与えられると、かえって創造性が増すことはよくあることだ」と。
そして、このアルバムでの最大の魅力は、彼の作曲家としての力が発揮されている点です。
クラシック、オペラ的なフレーズはもちろんのこと、
中近東的なメロディ、アフリカン・リズム etcの新たな試みがされています。
曲の印象も、感動的な曲、荘厳な曲、神聖な雰囲気な曲、ミステリアスな曲etc
クラシックを軸に、今までになかったタイプの曲が、増えています。
何よりも、「ポジティブな展開・力強い展開を見せる曲」が多いことが、
ファンにとっては、何よりも嬉しいことです。
あくまでも、ポジティブなJasonの病状が、少しでも回復されることを祈念します。
ジェイソン・ベッカー・トリビュート(コンプリート・エディション)
マーティーフリードマン(元メガデス)のギタリストとカコフォニーというバンドで活躍していた、ジェイソンベッカー。原曲は80年代のもので、今はなかなか手にはいらないジェイソンベッカーの曲が聞ける。カバーアルバムではあるが、すでに多くの人が知っている、海外のアーティストの手によってみごとにカバーされている。過去の音源とは違い音質が聞きやすくなっている。CD1の 8.Go off CD2の 6.Lydia's house 14.Concerto CD31.Speed metal symphony 4.Perpetual burn などが熱いです。ジェイソンの代表曲であるスピードメタルシンフォニーは約9分の大作!速弾きギタリストの黄金期を駆けてきて、今病の床にあるジェイソンの名作たちをお聞きください。