清純派女優ジュリー・アンドリュースがちょっとね・・・・おすすめ度
★★★★☆
今作まで3度オスカーにノミネートされているポール・ニューマン。
そして、『メリーポピンズ』でアカデミー主演女優を受賞し、続く感動の名作
『サウンド・オヴ・ミュージック』の大ヒットという、まさに人気絶頂の
ジュリー・アンドリュースが共演とする贅沢なキャスティングだが、
なんとなく2人の演技に魅力を感じない。ストーリー的には悪くないが、
ジュリーのそれまでのイメージとはかなりかけ離れた役柄がどうもしっくりいかない。
これまでも、その時代のトップスターを起用してきたヒッチコックだけに、
自信をもって望んだ製作だったに違いない。『知りすぎた男(1956年)』
でのドリス・デイ同様に、ちょっと失望してしまった。
ヒッチコック映画の中では評価はB級になるかもしれないが、ただ、前作の
『マーニー』や次作の『トパーズ』と続けてみると意外とこの時代背景に
関連する作品だけに面白いかもね。
ヒッチコック作品としては物足りなさを感じた作品
おすすめ度 ★★★☆☆
ヒッキコック監督50作、主演がP.ニューマンとJ.アンドリュース、題材として冷戦時代の情報に関するスパイものと一見楽しめそうで、バスでの脱出劇のスリルとサスペンスもヒッチコック的で楽しめますが、全体が描写が活字的で説明的な盛り込みが多く、往年の映像、俳優の演技・演出によるサスペンスは希薄な感が否めず、ヒッチコック作品としては物足りなさを感じたことも事実です。