映画の本当の面白さを教えてくれますおすすめ度
★★★★★
素晴らしい作品を数多く残しているヒッチコックですが、こうして一挙に見ると改めてその素晴らしさに驚かされますね。
何と言っても作品がバラエティに富んでいて、作品毎に全く違うテイストが味わえることが素晴らしいです。その演出、脚本は、まさしく「映画の教科書」ですね。
作られたのが古いですから、最近の特撮、CGを多用した映画に比べたら確かに画像的にしょぼい部分もありますが(特に「鳥」なんかはそう感じる人もいるかも知れません)、映画の本当の面白さはそんなことには関係ないということを教えてくれます。
個人的なオススメは「フレンジー」ですが、他の作品も皆面白いです。是非ヒッチコックワールドを体験してみて下さい。
やっぱフレンジーでしょ
おすすめ度 ★★★★☆
ヒッチのcoreなファンから言わせれば、このセレクションは嬉しいものとそうでもないものが入っていますよね。後期と言うよりはむしろ晩年の作品群。『鳥』が最も知られているものであり、恐らくはこのセットの目玉なのでしょうが、『鳥』のすばらしさはよく言われているところだし、この際置いときましょう。(ちなみにヒッチコック=鳥と思っている初心者には、他の作品群をお薦めします。)フレンジーは、晩年パワーを失ったヒッチが再び往年の輝きを見せた作品と言われています。その練られたブラックユーモアと『見せない』怖さのカメラワークは一見の価値あり。ある人物が家に女性を招き入れた後のカメラの引きのすばらしさ。なんにも見えないのに怖い。うーんネタ晴らしになるからこれ以上言えない。観たことない方は是非。