概要
物理学者マイケル(ポール・ニューマン)は、恋人のセーラ(ジュリー・アンドリュース)とデンマークの国際会議に赴くふりをして、東ドイツへ亡命。しかし、その真相は、東側の軍事機密を探る逆スパイとしての任務を果たすためであった…。 アルフレッド・ヒッチコックの記念すべき50本目の監督作品。007など当時世界的に流行していた荒唐無稽なスパイ活劇映画を、ヒッチコック流に料理してみましたといった感もあり、サスペンス色よりもオトボケ色が強い印象があるのも、どこかラフにブームと対峙していたことも関係しているのかもしれない。とはいえ巨匠の貫禄で、いくつかのトラップ・シークエンスには、やはりドキドキハラハラさせられる。清純派女優ジュリー・アンドリュースの濃厚なベッドシーンも、公開時は話題になった。(的田也寸志)
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