まだまだ絵柄に変化なく（時々タッチがガラリと変わってしまう方もいらっしゃいますが）、長〜くファンをしてらっしゃる方々も安心して十分楽しめるかと。
柔らかなタッチの絵と深刻すぎずおちゃらけすぎず、どことなくセンチメンタルだったり…あーいかにもこがわみさき！な作品ばっかりです。
個人的には真剣さとギャグのバランスが絶妙の痴漢？の話が面白かった！
堪能しました。
買いですよコレ。

成績が伸び悩んでいたある日、見知らぬ少年に
スカートをめくられたことから始まる物語。

厳しい受験の末、中学後半は灰色だった学生生活を取り戻そうと、
始まったのは「花物語」というクラスの少女たちによる恋話。
花びらを摘みながら、好きな人や、夢を語り合うのである。

主人公・小梅はそこで、スカートめくりの少年に助けられた話をする。
一方でクラスメイトの、大人っぽく気になる少女「丹藤さん」は、
女の子らしく生活したいと夢を語るが、実は──。

「空声 (電撃コミックス)」のこがわみさきが描く、
二人の少女と愉快な仲間によるゆるふわハイスクールライフ。
（怪談の話に出てたドーナツの元ネタが気になる方はそちらもどうぞ。）

「お守りの鈴」から一転「千人斬りの若」に切り替わる一話など、
これまでの作者の作風が全開ですが、基本は少女たちの日常を
安心して楽しく読めます。

物語は春から夏へ、体育祭を通じ、色々なキャラクターが、
高校デビューから変化（それともありのままの姿か）を見せはじめる。

もう一人の少女と新キャラの登場と、気になるところで一巻が終わってしまう。

しかしこれは運命なのか！？
連載は好評だったにもかかわらず、掲載していた雑誌が
休刊の憂き目に遭い、移籍することに。（陽だまりのピニュに続き二度目…）

16歳の少女たちの、少女らしさを取り戻そうとする姿が微笑ましい一冊。
しかし次巻の発売は遠そうだ…。

最近の女子高生というよりは、少し昔の女子高生という感じのお話です。
高校生の頃の事を思い出したりしました。
懐かしい、ほんわかしました。