ブルーノートブルース忌野清志郎 LIVE at Blue Note TOKYO [DVD]
清志郎の一般弔問には42000人が参列したという。
僕は、95年の武道館・・あのクリスマスライブ、空席が目立ってその年で一区切りした武道館公演を絶対忘れない。
涙を流して彼の死を悼んでも、結局はみんな偽善者だと思う。
命を削って音楽に向き合い続けてきた男に対して、みんな、あまりにも軽率だとも思う。
晩年まで眼の力だけは衰えなかったけれど、病魔との闘いがいかに壮絶なものであったか、彼の容姿や挙動を見れば明らかだろう。
"なぜそこまで、その生き方にこだわるのか・・?"
本当の事を言えば、今もよく判らないんです。
多くの人が知る通り、もらいっ子=養子として育った若かりし清志郎にとって、"音楽で表現すること"は唯一残された自分を探す旅だったのかもしれない。
80年代、いくら売れても、騒がれても、彼の瞳から"寂しさ”が消えることはなく、皮肉にもそれが当時のファンの熱を一気に高める理由に貢献していた。
(この辺の記述に関しては、今現在、週間『FRIDAY』に連載されている神山典士氏のコラムが、事実に忠実かつ資料性にも優れており、一読の価値アリです。)
氷が溶けたのは、やはりタッペイ君の誕生が一番大きかったんだろう。
RC末期(90年)以降、音楽性やあり方に、古くからのファンから相当な批判を浴びていたのを思い出します。
しかし・・、今こうして遺影に写る清志郎を見ると、さすがに何も言えなくなる。
音楽的な成功とは別に、彼はしっかり幸せを手に入れてたんだな・・と改めて思う。
今頃は残された家族を憂いながらも、それでも、たとえば日隈君やヒッピー、盟友ジョニー・サンダース、筑紫さん達との再会に歓喜しながら、そして何よりも、永遠のアイドル"オーティス"やジョン・レノンに出会える旅に、心躍らせている事だろう。
・・そう思えば胸の奥が少しだけ軽くなる気がします。
清志郎が音楽を志す頃初めて聴いたオーティス・レディング。
しかし、その時すでにオーティスは他界した後でした。
これから清志郎の音楽に触れる若い世代の人達の中にも、確実に清志郎が残した"種"は育ちます。
それは偉大な先人達が遺した音楽と同じく、永遠に色あせることはないと確信しています。
ありがとう、清志郎・・。
忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 [DVD]
何も言わないで見て下さい。このDVDを見れば誰もがこの日を待ちわびていたかがわかります。
チャボ、バンドメンバー、スタッフ、ファンそして清志郎。笑顔と愛が満ち溢れてます!何も変わる事のない清志郎の声量。パフォーマンス。懐かしいナンバーは涙がでるほど清志郎です。
行かれなかった人は変わらない清志郎をこのDVDで祝福してあげて下さい!
私は武道館で泣きながらリズム刻んでました。
カバーズ
20年近く前かな?ラーメン屋で流れた「ラブミーテンダー」を聴いて驚いて,CDを買ったのが・・・しかし昨日のようですよ。
そのころと比べれば私も職を変え,結婚もし,子供も授かって,いっぱしのふりをして生きていますが,この歌を聴くとやはり,こころが震えます。
もともとはロックなんか聴く気無かったんですよ。今でも聴く音楽は殆どがクラシック。
でも,どこの世界でも本物だけが怖ろしいです。結局RCのCDは幾枚か買ってしまったなー。
サントワマミーとか,曲目を見るだけで一気に時間を駆け戻る気がするって,不思議ですね。
合掌
ティアーズ・オブ・クラウン [DVD]
このDVDに収められている映像は、23年前の日比谷の野外音楽堂でのライブのもの。
4日間にわたるライブの模様をうまく組み合わせてあって目が離せない。
1曲目のウィルソン・ピケットの「IN THE MIDNIGHT HOUR」で、すぐに熱気は最高潮に高まる。
RCのライブには「徐々に」とか「助走」なんていう概念はないんだよな、と改めて思う瞬間だ。
当時の清志郎はガリガリにやせていた。
その体から、信じられないほどの声とエネルギーがほとばしっている。
MCは収められておらず、次々とパワフルなことこの上ない歌と演奏が繰り出される。
間延びというものが一切なく、完璧なステージだ。
後になってこの頃がRCの絶頂期と位置づけられているが、とにかくすべてが完全だと思える。
ノリで突っ走るということではなく、熱気の中にも、メンバー全員が自分の持ち分を完璧にそして冷静にまっとうしているという印象。
当時のものをビデオで持っていたが、今回DVDも買ってみた。DVDなら伸びる心配もないしね。
「スイート・ソウル・ミュージック」には「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」が
挟み込まれて歌われている。
いろんなバージョンがある中で、この「ストロベリー・・・」バージョンは自分の中ではピカイチ。
ともあれ、ライブではめったに演奏されることのなかった、
「ヒッピーに捧ぐ」が収められていることだけでもこのDVDは意義深い。
ゴールデン☆ベスト RCサクセション
忌野清志郎さんが亡くなれて、初めて作品を聞いてみようと思われた方には最良のアルバムです。
「トランジスタ・ラジオ」や「雨あがりの夜空に」など耳にしたことがあるメジャーな曲から反戦、反核の意思を表した訳詞が問題となり発売見送りや放送禁止など話題になった「サマータイム・ブルース」も収録されたRCを語るなら外せないアルバムでしょう。