9の扉 リレー短編集
辻村深月の取りが秀逸だが、それ以外はうーん。。。冒頭の北村薫もいまいちよく分からなかった。
もっと言えば、お題の理由がよく分からないところがいまいち全体が引き締まらない要因になったのではないでしょうか。
Dr.HOUSE/ドクター・ハウス シーズン5 DVD-BOX 2
1から3までで本シリーズの基盤ができます。ハウスの抱く不安や罪悪感を部下や親友ウィルソンを弄ぶことで現実逃避。ハウス独特のユーモアや愛情がそこはかとなく見え隠れします。3の最終回で部下が解散。4で新たな部下探しが始まります。話数こそ短めですが非常にスリリング。予測不可能な展開。5シーズンは患者の難病を推測し、結果として救うという本シリーズ独自の方向性から外れ、ハウスの人間関係に焦点を当てています。唐突とも思えるフォアマンとサーティーンの恋愛。キャメロンとチェイスの結婚話。カディの養子問題。そして、カトナーに訪れる悲劇。そこからハウスの精神構造がガラガラと崩れ落ちていきます。最終回はある意味で衝撃的。ある意味で必然的。なぜならそれまでの過程で伏線が張ってあります。「そうなる」ことに不自然さは感じません。100回目を迎えた本シリーズ。医療ドラマとしてはかなり異色。ここまで続いた理由は推理ドラマとしての面白さ、脚本の巧みさ、リアルなキャラクター造形、突飛に見える難病へのハウスの洞察力他いくらでも見つかります。シーズン6はいかなる展開を迎えるのでしょう。大きな転換期となったシーズン5。当分は目を離せません。
幽霊探偵と呪われた館 (ミステリ書店 5) (ランダムハウス講談社文庫)
夫に死に別れた子持ち書店員をヒロインにし、相談役として元私立探偵の幽霊を配するシリーズ。コージーミステリとハードボイルドを組み合わせてなかなか楽しく読めるシリーズです。
ただ、この作品では、ちょっと訳に問題があり引きました。心理学者の「カール・ジャング」って人物が出てきますが、多分Carl Jungで、「カール・ユング」というのが普通の日本語だと思います。また蒸気機関車の後につく小さな「石炭運搬車」は多分tenderで、これは「テンダ」ないしは「炭水車」といいます。内容的にはどうでもいいことではありますが、なにぶん、大学文学部の教官を含むハイソな文芸サークルが舞台なので、そこまで気を配って欲しかったと思います。
ポーカーはやめられない ポーカー・ミステリ書下ろし傑作選 (ランダムハウス講談社文庫)
ミステリーのアンソロジーって、あんまり読んだことがありませんでしたが
実力ある作家たちが同一のテーマで競合するって、思いのほか面白いものですね!
短いからどれも読みやすいし、どんでん返しを楽しめるものも多かったし。
ポーカーとなると、とたんに目の色の変わる人たちがたくさん出てきてびっくり。
ポーカーにまつわる悲喜こもごものエピソードも楽しかったです。
実際、アメリカにはこういう人たちがたくさんいるんでしょうね。
どの人もリアルというか、ものすごく生き生きと描かれてましたから。
最初は驚いたけど、読み終わったら
ポーカーをやめられなくなる気分がちょっとだけわかったかも。