ボ&ガンボ
これは、どんとという個性が音楽の一ジャンル、しかも巨大な一ジャンルを呑み込んでしまった非常に稀有な作品だ。彼らの標榜したガンボ・ミュージックというもの自体が元々様々なジャンルをまぜこぜにしてできたもの(ガンボというのはニューオーリンズ地方に伝わる「ゴッタ煮スープ」のこと)なので、そこに日本人としてのエッセンスを加えただけではガンボ・ミュージックの鍋からはみ出すものにはならない。ところが、どんとが演ったとたんにそれはジャンルを超越した“どんとの音楽”になる。
彼らの名刺と呼ぶにふさわしい「助けて!フラワーマン」。この一曲だけで、彼らがどんなバンドでどんな音楽を演ってゆくのかというステートメントになっていた。勢いがあって、突き抜けていて、パッションがハジけていて、カラフルで、グルーヴがあって、摩訶不思議で…何より紛うことなきニューオリンズ・サウンドなんだけど完全に彼らのオリジナルなスタイルでもある。
たたみかけるように、ラヴ・ソングも彼らにかかるとこうなる「泥んこ道を二人」、ユーモラスの極み「魚ごっこ」、本作の中では最もロック色の強い「ダイナマイトに火をつけろ」、そしていつでも聴き入ってしまう「夢の中」etc.と続く前半は改めて聴いてみても鉄壁だ。後半は比較的見劣りするものの、不謹慎なユーモアにニヤリとさせられる「見返り不美人」、「夢の中」と双璧を成す詩情溢れるバラード「トンネル抜けて」など聴きどころは随所にあり。最高。
THE KING OF ROCK‘N’ROLL
ついに再発決定です。
今私は、オリジナルを聴いていますが、93年リリース当時に、これだけのバラエティでしかも、ライブで表現しきる力量には驚きです。ボ・ガンボスという希有なバンドの奥行きの広さ、風通しの良さを感じさせるに充分な仕上がり。曲リストを見てもらえばわかりますが、遅れてやってきた若いファンにも是非聴いてほしい、ロックの遺産といって良い珠玉の名曲がこれでもか、と炸裂します。どんとは本当に味のあるギターを弾くなあと再認識です。
BO GUMBOS LIVE at 磔磔 1988
全体的な雰囲気は「ずいきの涙」「宇宙サウンド」の頃と
ほとんど変わりないのですが、8曲目の「メリーゴーランド」が
おそらくCD初収録であり、この上なく素晴らしい曲でした!
過ぎ去ったあの頃を思い起こさせるような、どこかノスタルジーな
曲調に乗せて(でもしっかりロックです)どんととKYONのハモりが炸裂
個人的にはこの曲だけでも\2500の価値あり・星5つです(笑)
僕は、つい最近までこのCDのことを知らなかったという不埒なファンですが
昔BO GUMBOSが好きだったけど、このCDを持っていないという人がいたら
絶対手に入れて「メリーゴーランド」を聞いてみて下さい
宇宙サウンド/Walkin’ to New Orleans [DVD]
ボ・ガンボスのデビュービデオと2本目のビデオをカップリング。
「宇宙サウンド」はデビュー作として発売されたライヴビデオで、89年2月浅草常盤座でのシューティング。
初期の重要な曲のほとんどは1stアルバムに収録されましたが、そこから漏れた曲や、アルバムではそれまでのライヴとは大幅にアレンジが変更されていた曲も、初期のライヴで聞きなれたアレンジのまま収録されているのが嬉しいです。
前半ノイズを意図的に載せた効果が邪魔に思えます。また、今となってはライヴ全編を見たい気がします。
「Walkin' to New Orleans」は1stアルバム録音時のニューオリンズ珍道中といった趣。
ボ・ディドリー等ゲストを招いたレコーディング風景とプロモクリップ、JAZZ & HERITAGE FES.参加時のライヴが収録されています。
ライヴの音声は会場PAをマイクで拾ったものの為、ライヴビデオを期待するよりもドキュメントものとして楽しむべき内容。
DVDのボーナストラックは、短期間で市場から消えたVIDEO CD「魚ごっこ」のニューレコーディングバージョンのビデオクリップと、
極初期のライヴで上映されたメンバー紹介フィルム(インタビューと共にビデオマガジン「VOS!」に収録されたものの全長版)です。
歴史的ステージ「HOT HOT GUMBO '92」が一番の重要作だと思いますが、やはり思い入れの強いデビュー前のステージに
一番近い「宇宙サウンド」はファン以外の人にもお勧めできる内容だと思います。
個人的には1stアルバムよりもこちらをお勧めします。
Colla Bo Gumbos Vol.1
ボガンボスのトリビュートということで、高校時代からローザ時代からよくライブに行っていたボガンボスのアルバム、購入しました。どんとは、ローザやボガンボの初期が一番好きです。その当時の曲が大半で、大変聞きやすかったです。アーチストによっては曲の感じがあまりにも変わっているなぁという曲もありますが、今、この時代にボガンボスの歌が歌い継がれる、ということの喜びの方が、私は大きかったです。
うつみようこ、奥田民生、YO-KINGが特にかっこよかったかな。特に、うつみようこは本当にかっこよい!女性であんな歌い方できる人がいるなんて!もう、これ聞けただけでめっけもんでした!
どんととkyon、そして、ボガンボスに感謝。