現代語訳 義経記 (河出文庫)
現代語訳と聞くと難しそうなイメージだが、
中身は非常に読みやすく、ユニークである。
特に弁慶はこのユニークさの象徴。
作中のネガティブな義経のきびしい道中を
豊かな文章で和ませ盛り上げてくれる。
また、佐藤忠信も良い役を務めているのでこちらも必見。
600余頁といったボリュームも楽しく読めます。
義経紀(限定版)
シンプルですね。シンプル過ぎるゆえにつまらない意見も多そうですが、
世界観や単語やシステムが複雑化して
何が何やら理解出来ないRPGが嫌いな人には
これぐらいが丁度いいのかもしれません。
日本史に忠実という意味でも思ったより親切に作られています。
義経の声が合うかどうか、について。このゲームでは義経=男性よりも
「男勝りの女性」のイメージで行っていると思われます。
寧ろ攻殻や草薙素子にピンと来て、感性が合うかどうか次第かと。
その辺りはメーカーさんも狙っているのかもしれません。
小畑氏や出演声優が特に好きな方は限定版を。
しかし、無理せず通常版でも結構満足度は取れる一本です。
義経紀(通常版)
キャラデ担当が漫画家の小畑健って事で、買いました。このゲーム。
・楽しめた部分→小畑の設定画等がゲーム内で見れた。タイトル画面も勿論小畑のカラーイラスト。音楽。ホームタウン、屋島、壇之浦、大将戦等。雅で美しい。
イマイチな部分→CG。敵キャラのレベル(清盛とか強すぎ)。ステージの数。平安京に二回も行きますけど、それでも少ない。静御前のキャスティング(氷上恭子)。
小畑が好きで、それほどゲームの出来にもこだわりません。って方におすすめ出来るかも。
義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))
源義経の悲劇のヒーロー伝説をもとにつくられた歌舞伎の世界を橋本治の知性あふれる文章と絢爛豪華な岡田嘉夫の絵とともに、じっくり味わえる大人の絵本です。
大型絵本ということもあり、圧倒的な迫力があります。きっと思わずほーっとため息をついてしまうでしょう。テーマは「忠」。「中」の「心」、つまり「誠実」。人間の悲しさやはかなさが胸に迫ります。