北の国から 98 時代 [DVD]
本シリーズの主役は純なのでしょう、物語は純の独白によって起承転結がつけられながら進んでいくからです、けっして蛍や五郎が主役ではないでしょう、この長い物語は純の人生が周囲の大人達の過保護と過干渉によってめちゃくちゃにされていく話とも解釈できます〈評者自身はそう思って見てきました〉、同じ時期に吉岡が演じた「男はつらいよ」の満夫に実によく似ています、年長者たちの犠牲になる少々ひ弱な青年役を当時の吉岡秀隆ほど見事に演じられた役者も珍しいほどです、吉岡は実年齢と作品の幸運な出会いに恵まれていたのです、誰もいわないから私がここで断定しておきます、吉岡秀隆は日本のジェームス・ディーンです、
おそらく麓郷中学校を主席で卒業した純をもし周囲の大人達がまともであれば学費を援助し、もしくは奨学金によって地元の高校そして北大へ進学させたでしょう、その後本作まで純の処世下手はここで記すまでもなく、遂に本作の最後ではガッツや新宿によって草太が残した巨額の負債相続を強要することにまで発展してしまう、次の「遺言」につながる巨大な破綻もけっして純だけの責任ではないでしょう、
ある種の類型的〈ありきたりな〉人物描写を避けてきたように見える本シリーズだが、前作から始まったエコロジー・有機農法礼賛部分だけはとってつけたような収まりの悪さを感じます、初期からの人間関係ドラマ部分の密度の濃さ〈面白さ〉に比べ不要な印象も受けます〈私がプロデューサーなら省いてしまう〉、農薬をこれほど敵視するのなら単なる金貸しに堕した農協への批判がなぜ盛り込まれないのか実に不自然というべきでしょう、
本作の最後に多くの心有るファンは気付くはずです、多くの国民が自衛隊出身者に期待する頼もしさと男らしさを正吉が体現しているのに対して、すでに二十代後半になった純は農業も酪農も知らず、そうかといって経営に必要な資金繰りをおこなう世渡りの知恵もない実に中途半端な青年になってしまったことに、そして黒板五郎は息子と娘にいったい何を教えてきたのだろうか? と、
いつにもまして名場面が多い本作、個人的には平泉成が草太にからむスナックの場面が好き、平泉に殴られながらも殴り返さずに椅子を蹴り倒す草太の姿に彼の孤独といらだちの大きさ、そして翌日の悲劇の予兆を感じさせる演出が見事だと思う、前作でこれは見たくないなぁと多くのファンが観じた宮沢りえの細すぎる二の腕は制作側もシリーズの性格にふさわしくないと感じたのか今回は写らない、
初心者に絶対!! オカリナ初歩の初歩入門
私は、手作りのオカリナ(ピッコロC)を作ったご本人から買いました。
その場でいきなり音階と、「アメージング・グレイス」を教えられ…
おじさんは「30分で基礎、3ヶ月あれば一丁前にはなれるよ」と。
でもなかなかうまく吹けないし、そのまま四ヶ月。
好きな曲を吹くのに「出せる音」もきっちり学びたいしと、この本を購入。
もう、音階の図も、どの穴を塞げばいいか分かりやすいし、
簡単な曲で「指をオカリナに慣らす」順に、さらに練習メロディも
ついていましたし、ほんとの入門書です、これは。
これで「アメージング・グレイス」に辿り着いたら、すらすら吹けました。
まだまだ「高いミ」とか来ちゃうと、まごまごしますけど・・・。
AKB48 ネ申テレビ スペシャル (~冬の国から2010~) [DVD]
AKBの皆さんに対し私は「知らずして先入観をもっていた」ところがありました。
しかし楽曲に関しては「RIVER」で受けた衝撃により、そして皆さんに関しては
この「ネ申テレビ」での奮闘・チームワークを知ったことで大きく印象が変わりました。
通常の放送以上に今回のスペシャル番組は「一般的に受け入れられやすいかたちの感動」を
描いているため、AKBの皆さんの活動や素顔を知るためのきっかけとして有益かと思います。
合わせて同シリーズ通常放送分でみられる皆さんの努力を知っていただければ
AKBというグループ自体に対するイメージも非常に変わると考えます。ぜひ同時に
ご覧ください。
さだまさし ベストデビュー30周年記念リマスター盤
「リマスターされたんだから、買っておこうか。」ぐらいの気持ちで購入した。でも聴いてみてびっくり。声は生き生きとして、あたたかい生ギター、包み込むようなストリング、ライブ録音の曲は実際に会場で聴いているよう。全ての音が粒立っています。最初は全く違う録音なんじゃないかと疑いました。いやこれはすごい。今までのベスト(曲目は同じなんですが)を持っている方も買って損はないです。
たぶん、オーディオセットが充実しているほど、感動も何倍にもなって返ってくるんでしょうけど、うちのミニコンポでも充分実感できました。あの拓郎さんがほめた「雨やどり」ももちろん収録。是非一家に一枚、です!