人生の指針が見つかる「座右の銘」1300 (宝島SUGOI文庫)
実は、読書の途中で電車内にて紛失するというアクシデントに見舞われました。ですが、最初から
同じ構成で作られていたので、恐らくレビューを書くには問題はないと思います。
さて、本書は読み手の力量や目的意識を試される本である。本の内容自体は、古今東西の名言を集め、
一部中国古典などの格言などの解説がなされているものである。一応テーマは設けられているものの
(例 人間関係に行き詰まった時など)、掲載されている格言は雑多なものである。また、実在人物
の言葉、実在の人物が演じる台詞の言葉、架空の人物の言葉などが掲載されている。
内容は実に多様性に富んでいる。ただし、方向性は全くばらばらである。体系化もされていない。それ
は本書でも、1300の言葉からあなたの人生の指針になるものがいくつか見つかると幸いだ、という
ような表現にも見て取れる。例えば
成功に向けての助言。
人生や人間に対する鋭い観察。
共感を非常に呼ぶが、成功から遠ざかりそうな言葉。
読み手が得意とする、または苦手とする価値観の提供。
焦点をしぼったり、俯瞰(バーズアイを持つこと)する効果。
感情に働きかけ鼓舞する言葉。 などなど…
実にさまざまである。
実際私は
1.鼓舞することば
2.成功にむすびつくであろう言葉
3.建設的な言葉
これらをアンダーラインでマークしていった。
一方私は
1.共感を呼ぶが、後ろ向きで卑屈。
2.成功に向けて学んできた従来の内容と正反対のもの
などは、取り合うことをしなかった。ただ、著しく自分と対立する
言葉については、その対立理由を考えてみた。その結果、自分の姿勢
に対する自信と理解が若干高まったことを感じた。
いずれにしても、この本は読み手次第だと思いますね。本の内容が全てという
姿勢では、駄本としか思えないことでしょう。