SEEDS OF MOVIES Bandage(CCCD)
赤西仁くんが主演をする「BANDAGE」の原作ということで購入しましたが…、 非常に面白く、純粋に話を楽しめました。
携帯小説が原作ということで、あまり期待もしていなかったのですが、90年代を舞台にすることで、とても良かったです。
まさに青春映像といった内容で、いろんなことが複雑に絡みあっていく作品です。
声だけの演技ですが、一人一人の演技も無理がないので、話に入り込めます。
ただ、残念なところは、効果音が分かりずらく、何をやっていてどんな状況なのか分かりずらい場面がいくつかあったことです。
楽曲は素晴らしいと思います。
映画BANDAGEの予習にしてみては?
TOPLESS [DVD]
何となく観はじめて、最後まで観てしまった作品。
最初、以前深夜で気になった大政絢が出ている、というのが気になったのだが、主役のカップルが、観すすめる内に、しっくりとなって来た気がする。恐らくは、彼女らの実年令に近い設定のシーン。きゅんと来るシーンだったが、になって、一番すっと観れるようになったのだと思う。
対して、大政。高校生役であるが、実年令とピッタリ。つまり、主役の2人とは、実際は、10歳位離れてるんだと、後で気づいた。深夜で、奮闘していたように、やっぱり真っ直ぐな役で、いいなと思った。
結局、その、(元)カップルの二人と、大政の母親、現同棲相手、をダブらせるのが、この映画の目論見だったのだと分かったのだが、そこが、切ないけれど、フィクションなのだから、そこで、何かひねりは無いのかな?というのが、ちょっと惜しく感じたところ。で、そう考えると、大奮闘していた、同居男が、何だかパパになりました、のナレーションだけで、よいのか、という気がするが、やっぱり、それで良いのかと思える。切なさが残る、最後のシーンが印象的。
もし、これを、クドカン辺りが撮れば、そりゃ奇想天外な映画になったのだろうな、とも思えるが、完全に◎は点けれなくても、監督の意図も十分に通じたと感じられる映画だった。
東京ゾンビ [DVD]
娯楽色が強く特殊メイクもそれなりなので、シリアスなゾンビ映画ファンには向きません。「ショーン・オブ・ザ・デッド」(主演:サイモン・ペグ)が割と近いですが、もっと悪のりした感じです。浅野・哀川・奥田(妻役)のかけあい、全編にわたる馬鹿馬鹿しい設定も見ているうちに慣れてきて段々ハマっていきます。そしてラストにオチまでつけたゾンビ映画はある意味衝撃的です。ただし、突っ込みどころ満載なので、友達とワイワイ観るより一人で観たほうが楽しめます。
舞台「鉄人28号」映画「28 1/2 妄想の巨人」豪華セット版 [DVD]
舞台「鉄人28号」のDVDは、押井守監督の思想性に興味ある人には必見のDVDである。はじめとおわりの歌がいい。内容は監督の今までの作品を想起させつつ、戦後日本の若者たちが喪失したものに触れつつ、現代の若者へのメッセージがこめられている。簡単にいえば、「金田正太郎」とは心のなかの「永遠の少年性」なのであり、純粋な少年の気持ちで、若者よ、創造せよ!と、監督は言っているのである。その点さえ押さえれば、舞台の意味も理解できるのである。最後の歌は泣ける。
妄想の巨人、いい映画です。
奥田恵梨華がたばこ吸うときの表情や鏡の自分と向かい合ったときの表情を見ていると、押井守監督が「この映画はふつうの映画よりはレベルが高く難解」と言ったらしいが、それもうなずける気がする。存在論というかかつてのサルトル的実存主義の領域にまで、この映画が踏みこんでいるのが、わかる人にはわかるのである。
スチールカメラマンの奥田恵梨華演ずる言子(あきこ)が、演劇という虚構空間を外部から見つめているうちに、しだいにおのれの存在理由を考察していくという話である。
奥田恵梨華が車で疾走するシーンは何ともいえない絶妙な表情をする。とても美しく感動する。そしてクライマックスで、深く映画を理解したものには涙がこみあげるのである。
どちらを先に見てもいい。