オリハルコン日和
GOLDの都会のビルで酔いしれるようなまったりとした感じ
Thank You,My Buddy!の軽快な木琴やLONG RIVERの重厚なピアノだったり
夏至にトカゲはの牧歌調のサウンドと心地よさ
蔡さんのへろんへろんで優しい声だったり不可思議な歌詞や言葉、
色々なものがまろやかに混ざりあったポップアルバムです。
タイトルが日和なのですが寝る前(深夜12,1時ごろとか?)に聴くのもまたいいですよ〜。
ジャケットもさることながら歌詞のページもカラフルでいいんですよこれがまた(笑)
initial イニシャル ~岩井俊二初期作品集~ [DVD]
映像「美」の天才として現代日本映画を語る上で欠く事の出来ない“岩井俊二”監督。監督のまだ世に名前の知られていない時代(いわば下積み時代ですよね)の作品集。 作品集の中心となっているのがTVの深夜枠で放送されたもの。全て短編の作品ですが、どの作品を見ても内容が濃く、今後の岩井作品に繋がる要素を秘めています。特に「オムレツ」は「過去と現在」を絶妙に行き来する岩井ワールドが炸裂してます。実は、放映された「La cuisine」は料理をメインにドラマを作る番組。主役のオムレツそっちのけで展開される個性豊かな俳優陣と、巧妙な監督の脚本が、料理の番組って事を忘れさせます。また、山崎裕太さんが共に出演しているからか、大人びた子供達を題材にしている為か、今や伝説となりつつある同監督作品の「打ち上げ花火〜」を彷彿としてしまうのは私だけではないと思います。その他、「夏至物語」の『薄暗い部屋に女の子独り』って設定も「ARITA」の広末さんを連想させるし…。岩井監督の原点を見る事が出来る作品集です。最後に…トヨエツが演じる「ルナティック・ラブ」も痺れるエンディングですが、個人的に「夏至物語」のラストシーンも(ある意味)痺れます。何故…この配役なのだろうか…
フィンランド民謡の花束
アカペラの合唱が美しく歌い上げるフィンランドの大地と自然。素朴で、やさしくて、繊細で、美しい。とりわけ「約束された地」を求めて哀しく歌い上げる「北極星のもとに」。それは周辺諸国のパワーバランスに翻弄され続けてきた人々の切ない願いなのだろうか。そういう哀しい願いでないと信じたくはないにしても、油断しているとうっかり涙をこぼす羽目になる。それほどに心にしみる一枚。
冷たい部屋、一人(初回限定盤)(DVD付)
小松未可子、待望の2ndシングル。
一曲目、『冷たい部屋、一人』はアニメ「K」のエンディングテーマ。
静かなイントロから始まる幻惑的なメロディーと、孤独を感じる歌詞が相まって、不思議な曲です。
みかこしの、ラ行ですこし舌足らずになる歌い方もより顕著に。
二曲目、『夏至の果実 』は、ビジュアルノベルアプリ「レントヘッド」のエンディングテーマ。
こちらは、一転元気でアップチューンな曲で、みかこしらしさ満載です。
初回限定盤に付属のDVDは、『冷たい部屋、一人』のPVを収録。
白い世界に佇むみかこし。
こちらも幻惑的な世界観。
多少音質が悪いようにも感じましたが、概ねOKです。
今までと一風変わった小松未可子。
少し新しい面が見られます。
冬の薔薇 (創元推理文庫)
主人公の少女は異能者ですが、心情的にはまだ少女にも満たないこどもです。
こどもとしてふるまうので周囲を困惑させていきます。
少女の出生の秘密や美しい姉の苦悩。
ファンタジー界の話ではありますが現実にもそういう設定はあるでしょう。
そして少女はみずからを内面から変えていきます。
それは少女の外面も変化させます。
とどまっていた成長が健やかにのびゆくごとく。
冬の薔薇。
みずみずしくひそやかなつぼみはやがて大輪の花を咲かせるでしょう。