封印されていた文書(ドシエ)―昭和・平成裏面史の光芒〈Part1〉 (新潮文庫)
ホテルニュージャパン大火災時の消防隊の話は新鮮だったが、その他は割と知られた話で採り上げ方が大げさな感じがする。核心部分のみをチョイスして書かれてあるので忙しいビジネスマン向きなのだろうが、興味本位な印象は免れない。
プロジェクトX 挑戦者たち 第3期 Vol.5 炎上 男たちは飛び込んだ [DVD]
初めてプロジェクトXを見たのがこの回だったのですがとても面白いです
そして横井元社長への憎しみも増えました
勇敢に飛び込んだ隊長、全身火傷の重症をおいながらも逃げ遅れた人を救助した隊長、その人が死亡したと知り涙した隊長、横井の謝礼のお金をどなって断った隊長、
隊長が非常にかっこいいですまさに男の中の男です
超お勧めです
日本一の秘書―サービスの達人たち (新潮新書 411)
7人の達人の伝記。どれも面白く読むことができたが、秋田のヒーロー超神ネイガーと、57年間売薬さんをした営業マンの話がグッとくる。年に2,3ヶ月しか富山の家に帰らず、夜明け前から夜更けまでひたすら得意先を戸別訪問し、お金を回収して薬を補充する。本書に登場する人は、そんなハードな仕事を昨年春まで57年続けてきた。仕事のスタイルは300年変わらないので、戸別訪問が嫌われ、保健医療も充実した近年はあまり景気が良くない。しかし、本書の売薬さんは、得意先の懐が苦しい時もすぐに薬箱を回収しないという人情味あるセールスの一方で、DHAなどの健康食品も売るという時代に読んだ商売人としてのしたたかさもあった。どの達人も腰は低いが、「お客さんに喜んでほしい」という頑固なまでの仕事へのこだわりを持っていそうな感じがよく伝わる。
ミステリアスな短文で始まる書き出しから徐々に本題へと近づく。そして、職に就くまでの略歴から入って、苦労話や失敗談を挟んで成長が語られ、印象的なエピソード、著者の見た仕事風景……。と、よどみない文章・構成で取材対象の味を引き出している。「秋田は東北の中でも景気が悪い。自殺率も高い。(中略)でも子どもたちはすごくしあわせだ」。ネイガーで大はしゃぎする子どもたちを描いた後、エンディングを前にこんな一文を読み、「きっと幸せなんだろうな」という淡い余韻が残った。人物取材の手練の作だけに安心して読める。
懐かしのCMソング大全5
CMソングの女王と言われ、いままで三千曲を超える曲を歌ってきた藤本房子さんの特徴的な声が多く聴けます。東ハトポテコ、サントリーオレンジ50、カバヤのマスカットキャンディ、カルピス、カルビーのポテトチップス♪、この人の声はある意味癒し系ですね。
「ロッテの小梅」は、私の知っている最後に「小梅ちゃーん!」と言う呼びかけがあるものではなかったのが少し残念。
「語りかけようセイコーに」佐良直美さんの力強い歌声で元気の出る一曲です。理由あって、芸能界を追放同然になってしまったのは残念でした。いまの芸能界なら何の問題も無いことなのに…。涙。
「サントリーゴールド900」は、「火垂るの墓」で有名な作家の野坂昭如氏がなかなかお洒落に歌っている作品です。
「一枚の切符から」は、少しハスキーな女性の声が郷愁を誘い、ホームに立って列車を待ちたくなる作品です。秀逸です。
最後の一曲は黒い瞳はお好きですが、ボーナストラックで個人的には外国女性歌手のぎこちない日本語が私としては好きです。
まあ、CMソングと言うのは年齢によって懐かしいか、まったく知らないかのどちらかですが、1970年代に子どもだった方には、お薦めの一枚です。