G戦場ヘヴンズドア 1 (IKKI COMICS)
大人が信じられなくて、反発して、しかし壁にぶつかり、傷つき、開き直る――という青春の過程が漫画というフィールドを通して描かれる。
序盤ではただ権威的に映る大人たちが、主人公たちの成長(大人になる過程)に応じて、実はひたすらに優しいことがわかっていくのが心地よかった。
個人的には、主人公たちが壁にぶつかったときにガツンと凹んでスグに回復してしまうところを、もっと濃密に書き出して欲しかった。
いや、作者は敢えて濃密さを犠牲にして「若さの勢い」を描いたのかもしれない。『G線上』と漫画家の象徴である『Gペン』をかけた題名がカッコイイ。
G戦場ヘヴンズドア 3 (IKKI COMICS)
自分の思い入れの深さならば☆を5個入れているが
他人に勧めるとしたら、☆4となるだろう。
作品としては、すばらしく練りこんであり
ある意味では、作者の最高の到達点といえるかもしれない。
漫画家を志す人間やものづくりを志願する人間の心には
かなり奥深くザクザクと刺さってくるセリフがあり
心の奥をえぐられる様な感覚にとらわれる。
作者は否定してはいるが、現代版の【まんが道】と
言っても過言ではないのではないだろうか?
作者特有の、青く熱い青春の物語を感じたい方は
ぜひ読んでみるといいだろう。
G戦場ヘヴンズドア 2 (IKKI COMICS)
この人の漫画は本当に凄い。打ち震える。
登場する人たちは、人間くさくて、泥くさくて、でもヒーローみたいにかっこいい。
十代の人に是非読んでもらいたい作品(十代じゃなくてもお勧めですが)
バシズム 日本橋ヨヲコ短扁集 (講談社コミックスデラックス)
この作者にも「駆け出し」な時代があったんだなと
ほのぼのする作品たちです。
「駆け出し」・・・つまり、『G戦』などの今の作品と比べて、
シンプルなメッセージが、とてもシンプルに語られているように思います。
ココロに届きますよ!