ACOUSTIC GUITAR Eternal Rynten plays Teresa Teng 岡崎倫典
倫典さんがブログで「読みやすい」とPRしているだけあって、実に丁寧に解説された譜面集です。
結婚してから長い間眠ったままだったマーチンD35を引っ張り出し、10万円近くを投じてリペアして、弾き語り一辺倒を卒業してアコギのソロギターなるものをやり出した4年ほど前に偶然出会ったのが倫典さんの”名曲集 青春のメロディ”でした。
その後、発売された名曲集2冊も購入、第1作目の名曲集もネットで苦労して探して買いました。(中古で当時6000円ほどでしたが、今はその5倍ほどに高騰しているとか)
1953年生まれの私にとっては、倫典さんは同年代でもあり、ソロギターを始めて4年余り、実に12回もライブに出かける”追っかけ”となりました。トークも実に楽しく、東京のバックインタウン、京都の都雅都雅などエンジョイしています。
今回の譜面集は、過去のどの名曲集よりも難易度が高いと思います。
いろんな方が言われているように、原曲の良さを保ち、さらに引き出し増幅するために妥協のないアレンジをするのが倫典さんの姿勢です。それだけに弾けた時の喜びも大きいのですが、壁は高く、厚い・・・
今回はカポなしで、ローポジションからハイポジションまで動く曲が多く、オープンハイコードも当然あって、更に難易度は高いです。
先日(8月9日)のバックインタウンのライブでも「テレサテンの曲は鬼門」とおっしゃってましたが、”つぐない”では所々にミスタッチが出て「つぐない切れませんでした」と笑わせるくらいの難易度です。
その分原曲の良さは間違いなく残っているし、さらに増幅されています。その妥協のないカバーアレンジの妙を是非堪能していただきたい。
Eternal / 君を忘れない‾テレサ・テン トリビュート‾
DCと楽譜を購入しました。DCを電車で聴いて、家でギターを練習しています。
アレンジが素晴らしく、また、楽譜のアドバイスが適切で練習がとても楽しいのです。
聴くだけでも楽しいですが、練習して弾けるようになると楽しさ倍増間違いなしです。
History2 ‾25th Anniversary‾
25周年記念アルバムというサブタイトルが示すように、彼女の音楽活動の節目と言うに相応しい内容のアルバムです。
彼女自身の選曲による15曲には、本人のコメントもついていて思い入れが伝わってきます。
DVDは、In My Heart Concert Tour 2004 Spring~Summerでまわった全国33箇所での様子がストレートに表現されていて、観ていて自然と聖子ワールドに引き込まれます。Live映像の合間には、インタビューも多くインサートされていて、また、懐かしい映像も観る事が出来て胸がキュンとなります。
Musings~an ode to nature
日本ではついに定着しなかったニューエイジというジャンルですが、これはまさにそういうアルバム。美しく親しみやすいメロディーを主体にした、くらくらするほど高度な技術で分厚い音を奏でるスティール弦のアコースティックギターが素晴らしいです。今の日本では安易にイージーリスニングにされるか、フィンガースタイルということで演奏スタイルで括られるか、ですが、こういう聴きやすいけどハイレベルな音楽がもっと一般的になるといいですね。ボクはドラマティックな構成の表題の曲がお気に入り。誰もが知ってる曲のカバーの“Funiculi Funicula ”もちょっと意外でなかなか。癒されたい方もどうぞ。推奨盤。
Your Selection
中川イサトの様な温かみというか一言で言えば個性に欠けるのだと思いました。
確かに凄腕なのでしょうが、やはり脚光を浴びるのはタレントで、この方は今までの様に
スタジオミュージシャンとして他人のサポートに徹した方が合っていると思いました。
(他人の曲の中でのエッセンスの提供と堅実なプレイが似合うのでしょう)
また、この様なギタートーンは今までにうんざりするほど聞いてきたのでS.ハウとかトミー.エマニュエル
の様な強烈な技とスタイルが無いとこの世界ではコアな聞き手以外の得票数は望めません。
じっくり聞き込めばそれなりの発見もあるのでしょうが、今のところはその気力が到達せず。
以前、ドゥービーそっくりさん的な曲を聴いたときに(中川イサトのアルバムだったか..)
オリジナルを超えていない物に対する価値を見出すことが出来ず、結局は「ああ日本人だからな」
という結論しか自分を納得させる材料が無かったのを思い出しました。
つまるところ、この作品は聞き手がこれにスタイルを合わせる事によってやっと価値が見出されるのでしょう