総務部総務課 山口六平太 66 (ビッグ コミックス)
先日から、山口六平太の昔からのものを読み返している。有馬係長が村木をたたくのが昔はもっと激しかった。そして、当時はそれでもいじめのような感覚はなく、お笑いのつっこみのような感覚で読んでいたのを思い出す。しかし、今の世の中の感覚ですると行きすぎたいじめのようなたたき方だと感じる。時代が変わってきたのだと思う。時代背景もその当時の経済状況などが反映されて物語になっている。しかし、10年以上経っても、登場人物の年齢はあまり変わらないのがおもしろい。
66巻の話の内容もサラリーマンの日常を興味深く書いてある。日常の中の何気ないことでも実は色々と課題や悩みをかかえてみんな仕事をしているものだと思う。著者のささいなことにも焦点を当てて考えるという感性が良いのではないか。
GOLDEN☆BEST 小林明子 Single Collection~恋におちて~
1985年8月31日に発売されたデビュー曲「恋におちて-Fall in love-」は、テレビドラマ『金曜日の妻たちへIII・恋におちて』の主題歌として、大ヒットしたのは多くの方の記憶にあると思います。バブル前の日本経済の好調さを示すようなドラマの舞台設定でしたし、切ない歌詞と歌唱が素晴らしく、今も多くのアーティストにカヴァーされている名曲です。
小林明子さんの清楚で落ち着いた歌唱が好きでしたが、今回34曲収録してあるSingle Collectionの全曲を聴いて感じたことは、作曲家としての能力の高さでした。
「恋におちて-Fall in love-」のB面の「夏の終りに」はカンツォーネ・スタイルの曲で、とても耳に心地よく響きます。作詞が湯川れい子、作曲は小林明子さん、編曲は当時多くのアレンジを手掛けた萩田光雄によるもので、完成度の高い楽曲でした。3連符の伴奏にのせて高らかに歌い上げる歌唱力は評価されるべきものでしょう。
14曲目の「愛とやすらぎの中で -How Could I Ask For More?-」は、リチャード・カーペンターの作曲です。一声聴いて驚いたのですが、カレンの声とそっくりでした。リチャードは彼女の声質がカレンと似ているとしてこの楽曲を作ったようですが、正解ですね。初めて聴きましたが、とても印象に残る曲となりました。
「China River」は彼女の作詞・作曲ですが、東洋趣味が全面に出ており、不思議な香りがする楽曲となっています。
「Rainbow,Rainbow」は伸びやかな彼女の声質を生かしたバラードだと思います。
なお、1991年3月27日発売の「待ちわびて」がラストのシングルとなります。
「Merry Christmas To You」「The Christmas Song」は、彼女と永井真理子・辛島美登里・麗美などの豪華メンバーのコーラスが聖夜に相応しく感じられます。
2枚目のラストの「恋におちて-Fall in love-(英語ヴァージョン)」の英語詞は、山口美江さんによるものだったのですね。知りませんでした。
山口美江がそっと教える小さなお店を成功させる15のヒント
無理をしない生き方 人柄がわたしは好きです。お店に行ったことがありますが、本当にていねいで 温かい感じの人。本の中には 芸能界の頃の話も。なによりも これから真剣にお店を経営しようとしている人におすすめ。
本当に小さなアドバイスがいくつもある本です。15のヒント以上のものを得たような気がします。彼女のイメージ?外見は華やかだけれども そっと咲いているお花のような人。人生においてもとても参考になる本です。
ずっと大切に本棚においておきたくなりました。
ちなみに グリーンハウスの商品にも彼女の人柄が出ているようで 大好きです。
女ひとりで親を看取る
著者が急逝される1か月ほど前に、この本を読みました。
肉親の介護という重いテーマを扱いながら、文章は実に軽妙なタッチで書かれ、時々、くすくす笑ってしまうほど。
こういう文章を書ける山口美江さんは、本当に機転がきいて聡明な方なんだなあ、と改めて感心し、彼女に何らかの形でまだまだ活躍してほしいなあ、と思っていた矢先なのです。
この著書で、美江さんは介護をするために大変な思いをしている全国の家族の方々にエールを送っていますが、それが彼女の遺書となってしまいました。
本書の中にも、ダンディで素敵だったお父様と美江さんの、普通以上に強い父娘の絆を感じることができますが、
愛娘を一人で現世に残しておくことをお父様が心配し、かなり早めに彼女を呼んでしまったとしか思えません。
心からご冥福をお祈りします。
そして、私たちの心の支えとなるような遺書を残してくれて、本当にありがとう。