ヒストリー・オブ・ロックンロール コレクターズBOX [DVD]
ロックはなんとなく好きだけど歴史や分類には詳しくないレベルの入門者にとって、ロック史上の人物が演奏し、語り手として登場する映像が観られる本作「ヒストリー・オブ・ロックンロール」は、初めの一歩的な作品として重宝するでしょう。確かに、演奏シーンやインタビューが細かくカットされているために集中力や関心をそがれる部分が一つの欠点として挙げられますが、多くの方はこの DVDをきっかけにして各ミュージシャンの作品を視聴することになるので、そういった機会を与えてくれる点でいえば、本作は全てのロックファン必見でしょう。
何度も楽しめる作品なので、ロック好きでこの BOXに興味を持ったら、即買いして間違いないと思います。
Best of Louis Jordan
ロックンロールの先駆け者、ルイジョーダンのベスト盤。ルイジョーダンの偉大なところは、BBキング、チャックベリー、ボディドリィー、ジェームスブラウンにも影響を与えているところだ。ビックバンドジャズをスモールコンボ化させ、後のロックロールにも多大なる影響をあたえた偉人である。選曲に関しては、代表曲がほぼ収録されており、文句無しといった感じ。ジャズとロックンロールの融合を聴きたい方、ブライアンセッツァオーケストラが好きな方におすすめ。
ヒストリー・オブ・ロックンロール Vol.1 [DVD]
ロックンロール以前の音楽についての説明には物足りなさを感じましたが、メインがあくまでもロックンロールなら仕方が無いかも。
エルビスやリトルリチャードの凄さは別格にしても、バディ・ホリーのスタイリッシュな感じは今見ても新鮮だし、後世への影響(エルビスコステロとか)もよくわかるね。
ロネッツのキュートさとかニール・セダカの決してハンサムではないけど華やかでとびきりPOPな曲。
当時のブリルビルディング関連のヒットソングたちはもっと見たかったな。
ブルース関連の映像ももっとカッコ良い映像がありそうな気がするんだけどなぁ。
まあ、これをきっかけにもっと見たいと思えば、掘ればいいんだしね。
確かにこういうソフトは後世に残さないとね。
良く纏まってる方だと思いますし、廉価で良いと思います。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [DVD]
音楽、映像、雰囲気がとにかく美しいです。
アン・ライス著の原作『夜明けのバンパイア』では主人公ルイがバンパイアの超越や存在についてしつこいくらい思い悩み、それほど魅力を感じないのですが、この映画の中のブラット・ピット扮するルイは儚いながらも力強く情熱に溢れとても魅力的です。
クロウディアを演じたキルスティン・ダンストの演技がとても上手く、トム・クルーズのレスタトは圧倒的な存在感を作品全体に漂わせます。テンポもよく豪華なので観客を引き込んで飽きさせません。
音楽の使い方が上手く、余韻を残すラストも賞賛できます。
ただ、全体に漂うエロティシズムな雰囲気は、それを「美」とみるか「卑猥」ととるかで随分個人差があり、くすぐったいような何ともいえないものがあります。
好きか嫌いか二つに分かれる映画ですが、一見の価値はあると思います。美しく危険な雰囲気に酔いたい方にはおすすめです。
ヒア・カムズ
よくぞ!ここまでのリマスターを(てか、自身で録音を手掛けた盤じゃないすからね(笑)) ご苦労様でした!有り難うとヴァン・ゲルダー翁に感謝を言いたい気持ちです。ジャズの録音を通して、この六十年のアメリカ文化の移り様を克明に記録し続けた翁にはピューリッアー賞でも足りません。このアルバムはそれだけ価値が有るんだね。ペットのルイ・スミスは無名ですが、アルトがキャノンボール・アダレイ! ベースがダグ・ワトキンス(グルーブは鉄板!)、ドラムは職人アート・テイラー、ピアノは贅沢にもデューク・ジョーダンと名盤請負人トミー・フラナガンが三曲づつ弾いてるんで駄作に成る訳がないです! ドラムとペットの掛け合いで始まる一曲目はデューク・ピアソン作 「トリビュート・トゥ・ブラウニー」その意気や良し! テーマをユニゾンでなくスミスの吹くフレーズにカウンターメロディーをキャノンボールが絡めて行くんですが二人とも柔らかい音色で フレーズが歌ってます。ピアノの二人含めてテクニックで売る人いないし(笑)言わば「歌心」のハードバップ・アルバムなんですね。二曲目は長尺のスローブルースやってる(笑)ここは当然キャノンボールの独壇場かと思いきや、この盤の参加者の方々 ブルース得意科目な人ばかり、それがコテコテじゃない。ソウルフルで品が有って堪らないすね。四曲目の「スターダスト」短いんですが良い!こんなに真っ直ぐに丁寧にケレン味無くバラード吹く人あんまり居ない。最後の速いテンポの曲ではワトキンスに乗せられた温厚実直を絵に書いた様なテイラーさんが何と唸って叩いてます(笑)凄い事でしょ。