一命 スタンダード・エディション [DVD]
事の発端は、災害により損壊した城を修繕しなかったことからである
壊れた城を何ヶ月も放置したのは、武士として面目が立たないと藩は取り潰しにあう
ただし井伊家はその件に関わりはない模様
面目を保つことだけに終始する井伊家の武士
家老は礼を尽くしたというが、狂言切腹を看破していながら庭先に据える
そのどこに礼があるのだろうか
見せしめ...見世物にする必要性もなく門前払いをすればそれで済むだけの話
門前払いという単純極まりないことができず、屋敷内を滅茶苦茶にされたあげく、
家宝を傷つけられる大失態に至る
これは家老以下家臣が切腹に処せられる一大事
それをわかってなのか、津雲半四郎は斬れぬ竹光で大乱闘を演じる
しかし家老は何事もなかったように殿様を迎えて終わる
切腹怖いのである
露見すれば御家の面目が立たないのであろう
自分たちの命は切った張ったに使わないが、他人の命なら平然と3両で買い捨てるのである
時代考証も?だし、あまり考えると禅問答に陥る、映画なのだから深く考えないほうが良い
歌舞伎名作撰 勧進帳 [DVD]
団十郎の、というか、成田屋の定番。歌舞伎の中でも最もわかりやすい内容なので、歌舞伎の入門者は必見。登場人物が限られ、筋書きもシンプル。
富十郎がすばらしい。年齢を感じさせない動きと、セリフのうまさは秀逸。非常に明確な発音、発声。
とりあえず「何か見たい。歌舞伎を知りたい」と思ったら、ここからどうぞ。いっしょに、『白浪五人男』もどうぞ。歌舞伎の世界の幅が広いことがよくわかるはず。飽きずに鑑賞できますよ!
拝啓「平成中村座」様 ~中村勘三郎一座が綴る歌舞伎への熱き想い~
平成中村座の写真は、今までに女性誌でも公開されている。
その賛辞の寄稿文も歌舞伎専門誌で読むことができた。
しかし、この本はそんなありきたりの編集ではない。
平成中村座に出演した役者たちに、
「平成中村座を人に譬えるならどんな人ですか?」
「その人に手紙を書いてみてください」
と問いかけ、ひとりひとりの熱い思いを豊富な写真と共に綴り上げた1冊だ。
ある役者は
「平成中村座は『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士である」と感じ、
ある役者は
「長屋の縁で将棋を指している頑固なおじさん」と譬える。
各々の平成中村座との距離感が新鮮で、夢や華やセンチメンタリズムが滲む。
平成中村座を見た人にも、これから見る人にも、是非おすすめの1冊だ。
一命 【2D&3D】 プレミアム・エディション [Blu-ray]
「静」のインパクトとでも言うのでしょうか、見るものを引き付けて止まない雰囲気を醸し出しています。
役者の皆さんも、すごい迫力です。重厚な雰囲気の中一気に物語が加速するような感じにとらわれます。
この作品はただ面白い面白くないという簡単な言葉でかたずけるのでなく、いろんな事を考えるきっかけになる
作品のような気がします。「男とは」「家族とは」「人間の生きる道」「勇気」重いテーマが重なり合っています。
自分は見ている時自分だったらとすぐ考えました。現代にも理不尽なことはあふれていますが、勇気をもらいました。
自分はたまたまブルーレイを借りましたが、物語とは裏腹にきれいな画面が余計「雰囲気を醸し出す手助けをしているようでした。