ウルトラマンSTORY 0(5) (マガジンZコミックス)
アントラーとの戦いに決着がつき、タロウが登場します。
カラレス、タロウが「星の声を聞く」場面。とても美しいです。彼らの暖かさを感じることができる重要な所だと思います。
気になるのは、レオとアストラ。私はテレビでは一度も観たことがありませんが、解説本を読んだことがあるので、彼らが辿る運命を想うと悲しいです。それ故、続きがとても気になります。
ウルトラマンSTORY 0(3) (マガジンZコミックス)
この巻ではなんと本作オリジナルの光の巨人、ゴライアンが登場します。本当に格好良すぎます!!ウルトラマンとゆうよりはキ○肉マンに近いのですがww
他にはバルタンと初代マンの因縁やウィンダムの登場などファンは必見です!
あっ…タロウも少し出てきますww
是非ご覧になって下さい。
最後にゴライアン最高!!
暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)
どちらかというと、清水宏の監督作品「もぐら横丁」の感想めきます。
芳べえ(島崎雪子)のお人よさ、主人公(佐野周二)の呑気さ、
映画では志賀直哉ご本人こそ出ないけれど、主人公にとってその存在の大きさが窺知できます。
どうもこのような私小説の映画化では、主人公を演者とすぐ結びつけてしまいます。
「尾崎一郎=佐野周二」であるはずはないのだれど。
芥川賞受賞のシーンは感慨深いものでした(やばい、完全に映画評になっている)。
でも夜中に庭で入浴しているところを巡査に見とがめられるやりとりなど、
小説ならではの味わいも堪能できます。師志賀直哉に倣えば、まさに「好人物の夫婦」を地で行った感じです。
火宅の人 下 新潮文庫 た 5-4
20年間にわたって書き続けた壮大なる自分史です。私は檀一雄氏については檀ふみさんの父親という印象しかなかったのですが、本書を読んで当時、いかに檀一雄氏が人気作家であったかが良く分かります。そして本人が人気作家である事を利用して思うが儘、我儘に生きてきた事の証と反省と誇りが集大成されたのが本書です。これは人気作家であったからこそ出来る生き方なのでしょうが、サラリーマンの私にとっては非常に羨ましい生き方に感じます。人間が飲食や性、そして生きる事に対して素直に生きたらきっと著者のような生活になるのだと思います。太宰治と比較してこのような生き方の出来た著者は非常に幸せな人に感じます。
古本暮らし
古本関連のブログはあまたあるが、本書の著者のブログは私が日々読むのを楽しみにしているもののひとつである。若い頃から積み重ねてきた読書量もさることながら、この人の文学に対する目には確かなものがある。そこに靱い眼力を感じる。それはブログを読んでいてもわかる。本書の前半にはお気に入りの作家の興味深い話が引用をまじえて綴られている。
しかし本書の後半もまた良い。そこにはおもに著者の日々の生活についての文章が収められている。「煙草」や「主夫業」などについての文章を読むとウンウンと頷いてしまう。また、氏と同年代である私は、自分の年齢のことをここ数年考えるようになったが、例えば次のような言葉は私のなかにもたびたび起こる気持ちを代弁してくれる。
ただしいつのころからか「持ち時間」が「残り時間」にかわる。
三十歳すぎたころから、人生の残り時間ということをかんがえるようになった。
「このままぱっとしないで...」というおもいがしょっちゅう頭をかすめるようになった。いかん、いかん。「今さら」とか「もう手おくれ」というかんがえをふりはらいつつ、なんとかもうすこしマシな人生をおくれるように気持ちの立て直しをはかる。
今もそのくりかえしだ。それが習慣になっている。(「練習と習慣」)
この哀愁は決してクラいものではないとおもう。人生とは何かを成し遂げることなどではなく、何かを成し遂げようとしながらモガくことなのだ、ということを改めて認識させてくれる。折にふれて読み返したい一冊である。