無菌病棟より愛をこめて
元々はダンナ様の小説のファンで
なんとなく奥様の著書をたまたま手にとって初めて読んだのがこの本でした。
私は基本、闘病記とか命を大切に系のノンフィクションとかは好きじゃなくて敬遠するタイプだったのですが、
これはヤバい。マジでヤバい本でした。勿論良い意味で。
物凄く大変な闘病であっただろう事を、
客観的に面白く前向きに書いてらっしゃって
逆に涙が止まりませんでした。
私は白血病というものを全然知らなかったんだとよく分かったし
こんなにも長い間、死の間際にいるなんてまったく想像もしていなかった。
どれほど苦しかったかは日記の日付が飛んでいる事で十分分かってしまう。
それでも前向きに戦い続けた記録。
素晴らしいです。
是非多くの人に読んで欲しい本です。
てるてるあした DVD-BOX
途中からこのドラマを見ましたが、一気に引き込まれる
くらい面白いと感じたドラマでした。
原作の「てるてるあした」と「ささらさや」の合体した
作品がこのドラマになります。
原作とは、また少し違った感じで面白かったです。
田舎が舞台だから、なんとなく懐かしい感じ。
最終回はあたしも感動しました。
久しぶりに、このようないいドラマに出会えたなぁと本
当に思う作品です。
落ち込んでいる時に、照代の頑張りぶりを見ていると、
元気が出てくるようなドラマ。
七人の敵がいる (集英社文庫)
子供を送った後、または夫に送ってもらい通勤する電車の中で、ぐいぐい引きずり込まれるようにして読みました。まず、文章の巧さもさることながら、章の並べ方もいいです。最初は角ばかりの「嫌な人」「付き合いにくい」ところもある陽子が、だんだん成長していくのが分かります。また、最後のホロリとさせられる部分も素敵でした。
いい母親というものを漠然と考えると「平均的にいいママ」を思い描きがちですが、実際はそれこそ映画「七人の侍」で出てくるように、いろいろな才能を持った人がいて、お互いを尊重し合いながらカバーしあえるチームがいいのかと思います。陽子が「わずかな損もしたくない人が増殖しつつある」と考えるシーンがありますが(343ページ)、「でも、そんなこと言ってたらギスギスしてばっかりの、殺伐とした世の中になっちゃう」と考える親、人間も多いかと思います。PTAという、子育て世代の最大の「ボランティア(社会貢献)」は、それがありありと出る場かと思います。それについての問題と希望をユーモアを交えて描いた作品ということで良作です。文庫版で買えますし、仕事と学校がらみの子育てに悩む親(父親も母親も)に心よりおすすめの本です。
ぐるぐる猿と歌う鳥 (講談社ノベルス)
引っ越してきた町で主人公が遭遇する不思議な出来事や、個性的な友人たち。
大人が読んでも物足りなさを感じることなく、素直に楽しめました。
各エピソードの背景に温かみが感じられるのがいいな、と思いました。
続編も読んでみたいですね。