フロム・ケイオス・トゥ・エターニティー
イタリアのシンフォニックメタルバンド、ラプソディー・オブ・ファイアの2011年作
本作は2004年の「SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS 'U」から続いてきた
“THE DARK SECRET SAGA”の完結編。前作ミニでの映画的な作りが賛否両論あったようだが、
今回は物語のラストを飾るべく、ドラマティックにたたみかけるシンフォニックメタル作品となっている。
壮麗でオペラティックなイントロから始まり、クラシカルなギターフレーズを随所に効かせつつ
ファビオ・リオーネの歌声と勇壮なコーラスを重ねて、エピックな壮大さを存分に発揮している。
静と動のメリハリをつけたプログレッシブなアレンジも健在で、これまでの作品における表現手法を
すべて使いながら、ファンを楽しませるべく綺麗なまとめたという印象だ。ラストの19分を超える組曲も圧巻。
エメラルドサーガ四部作の頃のような圧倒的なパワーは感じないが、安心二重丸の力作である。
Rhapsody of Fire : Visions... [DVD] [Import]
Rhapsody of Fireの初DVD作品
ファンならマストアイテムだと思いますが
個人的に改善して欲しいところもありました。
カメラワークですが観客を映しているシーンが多いと感じました。
多くの人はRhapsodyを見たいのであってRhapsodyのファンを見たいのではないと思います。
あと収録曲もいまいちですし、なぜかVillage of Dwarvesが2回も収録されています。
せめてVillage of Dwarvesを1回にして、かわりに他の曲を1曲入れて欲しかったです。
メイキング映像も今まで発売されたCDの輸入限定盤に収録されていたものが多く新鮮味はあまりありませんでした。
また英語字幕がないので何を言っているのかイマイチ理解できません。
これらのことを踏まえて評価を星3つにしました。
(10点満点だと6.5〜7点)
ザ・フローズン・ティアーズ・オブ・エンジェルズ
イタリア「Smphonic Epic Metal」の至宝、4年振りのフルアルバム。前在籍の「Magic Circle」
との間でいろいろと問題が生じており、数年間は活動が出来ていなかったがドイツの大手レコード
会社「NUCLEAR BLAST」GmbHとの契約が正式に決まり、4年の鬱憤を一気に爆発させたかの
ような「秀作品」に仕上がっている。日本人なら好きな「疾走曲」ばかりで「「THE DARK
SECRET SAGA」もいよいよ旅の始まり!」と言わんばかりのアグレッシブさ・勢いが全面に現れ
ている作品。ナレーションはおなじみの「クリストファー・リー」が引き続き担当しており、物語
を大いに盛り上げてくれる。前SAGAを既にお持ちの方・試聴された方はご存知だと思うが、例え
ていうなら「DAWN OF VICTORY」に劣らずのアグレッシブさ・疾走曲揃いである。
但し、本作は「疾走感」に大変満足はしても「壮大感」に物足りなさを感じた方も多いのでは。
オーケストレーション・クワイア部隊の出番が少なく「ん?ただのメロパワに路線変更をした!?」
と思われた方もいらっしゃるハズ。しかしご安心を。続編のミニアルバムをお聴き頂くと分かる
通り「疾走感」を本作で前面に出した理由も納得が出来るかと。
個人的には2・4・6曲めがオススメ!中でも4曲めの「REIGN OF TERROR」は新たな要素を
含んだ仕上がり具合となっており常に変化の追求を怠っていない事が分かる。
是非聴いて頂きたい1枚となっている!!
Vision From the Enchanted Lands [DVD] [Import]
Rhapsody of Fireの初DVD作品
ファンならマストアイテムだと思いますが
個人的に改善して欲しいところもありました。
カメラワークですが観客を映しているシーンが多いと感じました。
多くの人はRhapsodyを見たいのであってRhapsodyのファンを見たいのではないと思います。
あと収録曲もいまいちですし、なぜかVillage of Dwarvesが2回も収録されています。
せめてVillage of Dwarvesを1回にして、かわりに他の曲を1曲入れて欲しかったです。
メイキング映像も今まで発売されたCDの輸入限定盤に収録されていたものが多く新鮮味はあまりありませんでした。
また英語字幕がないので何を言っているのかイマイチ理解できません。
これらのことを踏まえて評価を星3つにしました。
(10点満点だと6.5〜7点)
ザ・コールド・エンブレイス・オブ・フィア
ミニアルバムと銘打っていますが実際は1曲35分のシングルです。
ストーリー的にも曲調的にも前作ザ・フローズン・ティアーズ・オブ・エンジェルズと繋がった作品で、
前作が初期の作風に近かったのに対して、この曲は完全にダークシークレットサーガ以降の路線。
過剰装飾な熱い展開、ド派手なオーケストレーション、メタルである事などお構い無しに入る会話パートなど、
このバンドの映画志向が存分(というかやりすぎなくらい)に発揮されています。
ラプソディーが目指し続ける「ファンタジー映画を音楽で描き出す」という手法はもはやこの作品で完成したと言っていいんではないでしょうか。
ただ、曲自体のクオリティも非常に高いのですが、「アルバム作品を35分に縮めたもの」ではなく「1曲を35分に引き延ばしたもの」なので、
通常のアルバムのような構成を期待して買うと間違いなくしっぺ返しを食らいます。
メタラー的には☆3つ
ラプソディファン的には☆5つ
と言った感じ。
前作と合わせて聴くと更に良し!