秘密の花園
子供の頃に出会いたかった本ですが、大人になってから読んでも充分楽しめる本です。可愛げがなくて周囲から大事にされないメアリーは子供の頃の自分を見ているよう(笑)弱い部分を見せたくなくて強がってしまうのって子供の世界にもありますね。
前半のミステリータッチな展開もドキドキさせられたし、後半の大人たちに内緒で…というのもワクワクでいっぱい。
食べ物がやたらと美味しそうですし、ピクニックも紙コップとかじゃなくてちゃんとした食器です。(当たり前ですが)
そういう細かい20世紀初頭のイギリスの風土も合わせて楽しめる作品。
挿し絵はとても良いですが植物(特にバラ)の描き方が雑なのでがっかり。調度品やインテリアは秀逸なのに。
表紙の蔦の絵は素晴らしいのに不思議です。
Secret Garden [VHS] [Import]
何事に対しても否定的で孤独だった少女メアリーが、まるで自分の姿を表しているかのように荒れ果て、鍵をかけて封印された花園に出会います。花園を生き返らせていくうちに、生きることの素晴らしさを見出していくメアリー。病気で部屋に閉じこもっていた少年コリンと、不思議な少年ディコンとの友情も芽生え、彼らはメアリーにとって秘密の花園と共にかけがえのないものとなります。子供たちの前向きに生きる姿、そしてそれを映し出したように美しい花園に感動しました。