パブロフは正しかったおすすめ度
★★★★★
その昔、パブロフは「犬に餌を与える際ベルを鳴らす」ということを繰り返すと、「ベルの音を聞いただけで犬が唾液を出す」ということを発見しました。世に言う、「条件反射の実験」です。
私は今、このパブロフの犬の気持ちがよーくわかります。
まぁ、流れ出るのは唾液じゃなく涙なんですけどね。
そしてその涙は、ベルの音などではなく、この壮大なサントラにより誘発されるのです。
確かに、このサントラ、音楽そのもので見ても完成度は高いでしょう。けれども、少なくとも私に関する限り、仮に映画本編と別にこのサントラだけ単独でいきなり耳にしていたら、目に涙がにじむという反応までは引き出されなかったと思います。
もう、どうしようもありません。特に8～10曲目辺りでは、こちらがいくら抗おうとも、脳の理性を司る部分以外のどこかが、勝手に涙腺にその栓を緩めるよう指示を出してきます。助けて下さい。この8～10曲目はラストの決戦から勝元の最期にかけてのサントラなのですが、このシーンで何かを感じた人は、私のように涙が出るかどうかはともかく、理性では抑えられない得体の知れない心の疼きを感じる事でしょう。
あ、思い出しました。この勝元の最期前後に流れるサステインの効いた美しいバイオリンの調べ。映画「プラトーン」で使われたバーバーのアダージョに雰囲気が似ているような気がします。
なにはともあれ、映画で感動したあなた。さぁ、あなたもパブロフの犬になってみませんか？
映画のシーンが回想され、さらに感動的な音楽おすすめ度
★★★★★
このサントラを買おうと思う人は、たぶん映画を見た人でしょう。
映画の間にそれぞれのシーンで流れていた叙情的で美しい音楽が
このＣＤには満載です。
原則オートストラ（主に弦楽器）で、そこに重厚は太鼓の音や
時おり官能的な中国の弦楽器のメロディーが重なり、
夜中や早朝にヘッドホンで一人聞きたいような、
重厚かつ官能的な、同じトーンの曲が１１曲詰まっています。
輸入版のこの値段はかなりお買い得です。
ちなみに、ジャケット写真は、表紙の写真のほか甲冑姿のトム１人が２点、トム＆小雪（見詰め合う着付けのシーン）が１点、トム＆謙さんが１点です（真田さんはありません）。ＣＤ自体には着物姿のトムがついています。
感動しました（；＿；）おすすめ度
★★★★★
私はつい最近この映画を観ました。
それですごい感動して大量に泣いて、「もいっかい観たい！」
と思っていました。
そんな時このサントラＣＤをみつけて、「ほしいいいいいっ」と思ってしまいました。
ネットで買い物をするのは初めてだったのでとっても迷ったのですが、ついに買ってしまいました！！本当に届くのが早くてビックリしました。
映画の感動がよみがえりました。本当に、映画での一場面一場面が頭の中によみがえってきました。もういっかいみたくなってしまったので、今週ばかり、友達と一緒に観にいく予定です。初めてのネット通販(?)にふさわしぃ品だったと思います♪
ジマーって凄い・・・おすすめ度
★★★★☆
映画のためにつくられた音楽について「映画の為の効果音的なものであり、音楽そのものが独り歩きすることはナンセンス」と捉えていた私の常識が覆させられた作品でありました。映画の中ではしっかりと場面場面に応じて効果的に音としての機能を果たしているように思いますし、そしてまたその音だけを本作品でじっくり聴くと、音楽単体でも映画そのものの良さがにじみ出るような音の作りこみがされている点に感服致しました。映画のスケールの大きさや美しさ、切なさが見事に音楽にもそのまま表現されていると思いす。そしてまた、テーマとなる短い旋律が随所に現れ、全１１曲全てが叙情的に美しくまとまっているところも素晴らしいの一言に尽きます。
クラシックも聴く私にとって、まさに新しい風となりました。
ジマー流サムライ・スコアおすすめ度
★★★★★
近頃は複数クレジットでプロデューサー的な立場の作品が多いジマーにとって、久々の単独クレジットでの話題作。トムのなりきりプレイに触発されたか、ジマーのスコアにも気合が入る。
ファンにはたまらないパーカッションの嵐。サムライの掛け声が男性コーラスに取って代わった９曲目は問答無用のかっこよさ。「ブラック・レイン」ではやや中国音楽と混同していた感のあるジマーだが、本作では独自のサムライ・スコアを作り上げることに成功している。「グラディエーター」や「クリムゾン・タイド」にも並びうる快作。
映画に燃えた人なら間違いなく燃える。ジマーのファンならなお燃える。熱き侍たちの魂の怒号を聴け！
