疑惑 [VHS]
野村房太郎監督に「かおりちゃん、おもいっきり、演技やっちゃっていいよ!」て言われて、桃井さん思いっきりやりすぎて、公開当時大不評。彼女、本気で女優やめようと悩んだというイワクつきの傑作!岩下志麻とのからみの演技も強烈すぎます!!今見ても、桃井さんの人間ばなれした悪ホステスぶりに仰天の星五つです。最後のまっしろのスーツを着た岩下志麻に桃井が赤ワインをかけるシーンはあまりにも有名。私はテープが切れるまで鑑賞しました。
<あの頃映画> 疑惑 [DVD]
冒頭から結末まで画面の構図が美しくぴたっと決まっている、日本を代表する傑作ドラマです。人間の業や欲望が社会的善すらも押し潰し呑み込んでいく様がリアルに描かれます。主要の5人ともいまやコミカルな要素も強いので、初見ほどの衝撃度が得られないのは残念ですが、ドラマ・映画としては勿論満点以上の出来です。岩下・桃井コンビは象印CMの新旧に出演、稔侍さんはこの検察官役から後年テレビで佐原弁護士役と福太郎役、柄本さんも福太郎役、鹿賀さんもテレビに舞台に大活躍で、必見の豪華脇役陣を抜きにしてもwこの5人の役者による精力的な激突が本作品の人気を今なお不動のものにしています。それぞれ役者さんの地ではないかと思うほどの配役と演技で、この役者さんの素顔はこの映画の通りなんだと信じている人は多いのではないでしょうかw 真相は「殺られる前に殺れ」と無理心中を決行したが、毒婦は悪運強く生き残り、無罪判決でますます己の生き方に自信を深めるシーンで終ります。法と真実の弁護人・岩下さんは死者の息子を法廷で叱り飛ばし、五十鈴さん桃井さん真野さんからボロカスに言われ放題です。清張・芳太郎の松竹作品で“いい映画”といえば「砂の器」かも知れませんが、他方この「疑惑」を“好きな作品”として断トツに挙げる人もきっと多い筈。とにかく事件・社会・役者がリアルで面白く、強烈な印象を放つ日本屈指の名作です!
疑惑〈新装版〉 (文春文庫)
「疑惑」は短編でTVの2時間ドラマとかでも何度か映像になりました。TVは弁護士(岩下志麻)の視点で描かれていて最後にどんでん返しがあり非常に面白く痛快だったのを覚えてます。だから、原作を読んでみようと思い、実際、読んでみるとすらすら一気に読んでしまいました。原作はジャーナリストの視点で描かれていて面白かったです。ラストシーンがまた想像力をかきたてられ怖かったです。夜中に読み終えたのですが眠いのに寝れませんでした。(怖くて)
オレ達は日本で生きてる
私もうだつの上がらない30代なんでかなりシンクロしてしまいました。30代という、若者と年寄りの狭間で、過ぎ去った過去への物悲しさと未来への不安でもういやんなっちゃうんだけどやっていくしかない、そんな葛藤がたっぷりつまった作品です。
音や歌がいわゆるメジャーな安定感はないんですが、それがかえって「生」っぽさをだしていて、言葉や感情がダイレクトに伝わってきます。「自分は成功者だ」と思えていない30代の方は是非聴いてみたらどうでしょう。
音や歌がいわゆるメジャーな安定感はないんですが、それがかえって「生」っぽさをだしていて、言葉や感情がダイレクトに伝わってきます。「自分は成功者だ」と思えていない30代の方は是非聴いてみたらどうでしょう。