最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72
先日、在特会会長との「罵り合い」が話題になった。やりとりはこんな感じ。
橋下「民族をまとめて、国籍をまとめて、それに対して、評価を下したり、ああいう下劣な発言はやめろ」
桜井「日本人を一括りにして、誹謗中傷をやるから、叩き返しているだけだろうよ。おまえも日本人の代表だったら少しくらい言えよ、韓国人に。」
橋下「民族を一括りにしてしゃべるなって言ってるんだ。」
桜井「ということは、韓国人はみんな差別主義者か?」
橋下 …話そらす
桜井「おまえ、どうして、そうやって話をそらすわけ?」
●感情的な議論をふっかけて交渉の流れを変えるP179~
交渉の途中で、自分の発言の不当性や矛盾に気付くことがたまにある。心の中ではしまったと思っているのだが、そこはポーカーフェースで押し通す。どんなに不当なことでも、矛盾していることでも自分に不利になることは知らないふりを決め込むことだ。相手方に指摘されるまではほうっておく。運悪く相手方に気づかれてしまったら,仕方がない。こんなとき私がよく使うテクニックがある.相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかけるのだ。いよいよ攻め込まれて、自分の主張が通らないというようなときには法外な要求をして、場を混乱させる。これはわざとやっているところがポイントである。こちら側がもちかけている要求はむちゃくちゃだが、頭の中は冷静なのだ。自分でコントロールできるように細工した感情的な議論はうまく使えば絶大な効果を発揮することがある。あたかも感情的になっているかのようなポーズをとっているが、真の目的は相手方に傾いた流れを変えることだ。さんざん話し合いを荒らしまくっておいて、最後の決めぜりふにもっていく。『こんな無益な議論はもうやめましょうよ.こんなことやってても先に進みませんから』自分が悪いのに、こう言って終わらせてしまうのだ。もともとの発端はお前だろうと言われかねないことはよくわかっている。悪口合戦、矛盾点の付合いになっても、これは有効だと思う。
●力関係が決まる初対面の戦いは受けて立てP30~
…恫喝系、強面系の交渉者の場合は、初対面時からこちらを威圧してくるケースが多い。厳しい言葉が飛び交うことも珍しくはない。
…ここではなんとしても相手方に、私が下ではないことをわからせる必要がある。この段階においては、論理も何もあったものではない。もともと相手も倫理などクソ食らえで、怒鳴り散らしている場合はほとんどだからだ。よくあるケースだが、「お前、バカか!」などと怒鳴られたら、けっして黙ってやりすごしたりしてはいけない。この手のやりとりになったら、沈黙したら負けだ。相手が大声なら、それと同じくらい大きな声でこちらも切り返す。…このような罵り合いにも似た状況を経て、ようやく五分五分の関係が確立していく。そして最後には、「こんな無益な話をしてたって意味ないでしょ。早く解決しましょう」と交渉をはじめることができるのだ。
橋下「民族をまとめて、国籍をまとめて、それに対して、評価を下したり、ああいう下劣な発言はやめろ」
桜井「日本人を一括りにして、誹謗中傷をやるから、叩き返しているだけだろうよ。おまえも日本人の代表だったら少しくらい言えよ、韓国人に。」
橋下「民族を一括りにしてしゃべるなって言ってるんだ。」
桜井「ということは、韓国人はみんな差別主義者か?」
橋下 …話そらす
桜井「おまえ、どうして、そうやって話をそらすわけ?」
●感情的な議論をふっかけて交渉の流れを変えるP179~
交渉の途中で、自分の発言の不当性や矛盾に気付くことがたまにある。心の中ではしまったと思っているのだが、そこはポーカーフェースで押し通す。どんなに不当なことでも、矛盾していることでも自分に不利になることは知らないふりを決め込むことだ。相手方に指摘されるまではほうっておく。運悪く相手方に気づかれてしまったら,仕方がない。こんなとき私がよく使うテクニックがある.相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかけるのだ。いよいよ攻め込まれて、自分の主張が通らないというようなときには法外な要求をして、場を混乱させる。これはわざとやっているところがポイントである。こちら側がもちかけている要求はむちゃくちゃだが、頭の中は冷静なのだ。自分でコントロールできるように細工した感情的な議論はうまく使えば絶大な効果を発揮することがある。あたかも感情的になっているかのようなポーズをとっているが、真の目的は相手方に傾いた流れを変えることだ。さんざん話し合いを荒らしまくっておいて、最後の決めぜりふにもっていく。『こんな無益な議論はもうやめましょうよ.こんなことやってても先に進みませんから』自分が悪いのに、こう言って終わらせてしまうのだ。もともとの発端はお前だろうと言われかねないことはよくわかっている。悪口合戦、矛盾点の付合いになっても、これは有効だと思う。
●力関係が決まる初対面の戦いは受けて立てP30~
…恫喝系、強面系の交渉者の場合は、初対面時からこちらを威圧してくるケースが多い。厳しい言葉が飛び交うことも珍しくはない。
…ここではなんとしても相手方に、私が下ではないことをわからせる必要がある。この段階においては、論理も何もあったものではない。もともと相手も倫理などクソ食らえで、怒鳴り散らしている場合はほとんどだからだ。よくあるケースだが、「お前、バカか!」などと怒鳴られたら、けっして黙ってやりすごしたりしてはいけない。この手のやりとりになったら、沈黙したら負けだ。相手が大声なら、それと同じくらい大きな声でこちらも切り返す。…このような罵り合いにも似た状況を経て、ようやく五分五分の関係が確立していく。そして最後には、「こんな無益な話をしてたって意味ないでしょ。早く解決しましょう」と交渉をはじめることができるのだ。