Voice Festival 火の鳥〜鳳凰編〜
作曲者の和田薫氏は純音楽の作曲家であり、映画・アニメ・舞台の劇伴音楽でも知られる人物です。中でも『犬夜叉』『SAMURAI-7』など和風物・伝奇物の音楽は特筆すべきものがあります。ヴォイスドラマは見たことがありませんがサントラだけでも良い作品だったことが伺えます。手塚治虫氏の『火の鳥-鳳凰編』の原作を知って入れば大体の情景は浮かびます。挿入歌も見事な出来で、人物・作風を良く表しています。圀布田マリ子さん演じるブチの「旅は続く」は単曲でも聴きごたえがあります。感想としては、おそらく声優の演技で情感の動きを見せるためでしょうが、他の和田氏のサントラと比べると抒情性・躍動性は控えめで、大人な曲作りに感じます。注目したいのが「苦しみの茜丸」です。茜丸は某アニメ版では「善人だったのに権力に溺れて堕落した愚かな人物」という短絡的な解釈で描かれおり、その認識が『火の鳥 鳳凰編』全般のレビューなどでも浸透しているようで、残念に思っていました。その点「苦しみの茜丸」は本意ではない権力のしがらみにもがき苦悩している悲哀が伝わる良曲です。『火の鳥-鳳凰編』の空気が好きな方、和田薫氏の作風が好きな方は聴いて損はない曲目だと思います。
火の鳥 鳳凰編
鳳凰編では、輪廻思想、因果応報思想が語られている。それ
ぞれが生きている時に行じた行為によって、来世の運命がきまる
というやつだ。どおも人間というやつは、命ということを、「近視眼的」
にしか捉えられないんじゃないかと思う。今ある生も、“命”という
永遠に続く時と場所の、「短い一部である」、という認識の上にたてば、この世で
業を犯すことのバカバカしさ、アホらしさに気づけるんではないかと
思う。誰にでも前世もあれば、来世もあるんだと思う。そのトータル
としての命。それを 「この世の人生だけで縛り付けて」、欲をかき、悩み
極端にいえば人を殺したり自分を殺したりする。
とにかく、もそっと命というものをこの世というものに限定せずに
前世もひきずりつつ、「せっかく人間に生まれたのだから」、来世に向けて
「自分の徳」というものをアップさせれるように、美しく生きたいものである。
「この世だけではない、来世も必ずあるんだ」、ということを頭に入れて。
(善徳でも悪徳でも、徳だけがこの世で作った財産、負債として
あの世や来世へ持って行けるものだと思う。)
ぞれが生きている時に行じた行為によって、来世の運命がきまる
というやつだ。どおも人間というやつは、命ということを、「近視眼的」
にしか捉えられないんじゃないかと思う。今ある生も、“命”という
永遠に続く時と場所の、「短い一部である」、という認識の上にたてば、この世で
業を犯すことのバカバカしさ、アホらしさに気づけるんではないかと
思う。誰にでも前世もあれば、来世もあるんだと思う。そのトータル
としての命。それを 「この世の人生だけで縛り付けて」、欲をかき、悩み
極端にいえば人を殺したり自分を殺したりする。
とにかく、もそっと命というものをこの世というものに限定せずに
前世もひきずりつつ、「せっかく人間に生まれたのだから」、来世に向けて
「自分の徳」というものをアップさせれるように、美しく生きたいものである。
「この世だけではない、来世も必ずあるんだ」、ということを頭に入れて。
(善徳でも悪徳でも、徳だけがこの世で作った財産、負債として
あの世や来世へ持って行けるものだと思う。)
火の鳥(鳳凰編)
火の鳥鳳凰編の映画自体は、長編の原作に対して1時間という短時間の作品のためダイジェスト版のような内容でいまいちだったのですが
故・宮下富実夫さんの手がけた音楽は非常に独特でいながら聴き心地がよく大変すばらしいものでした。
渡辺典子さんの歌った主題歌の作曲もされているのですが、こちらも「愛したが火の鳥」というサビの部分が
一度聴いたら忘れられないほどインパクトがあって非常に印象深い名曲です。
ところでこのCDは1999年の発売なのですが、劇場公開時の1986年に主題歌を含めて収録内容が全く同じCDが
出ているのですが、なぜか帯に「初CD化」と書かれています。「火の鳥」オリジナル・サウンド・トラック
聴き比べても音量が少し上がっているかな?という程度で特別リマスタリングや高音質化しているような感じもせず
なぜこういういい加減な宣伝文句を書いたのか不思議でしょうがないです。
旧盤の方は数が出ているようで中古でも結構入手しやすい方です。ジャケットは全然別のデザインですが収録内容は一緒ですので
これから聴きたいという方は旧盤を探したほうが良いと思います。
故・宮下富実夫さんの手がけた音楽は非常に独特でいながら聴き心地がよく大変すばらしいものでした。
渡辺典子さんの歌った主題歌の作曲もされているのですが、こちらも「愛したが火の鳥」というサビの部分が
一度聴いたら忘れられないほどインパクトがあって非常に印象深い名曲です。
ところでこのCDは1999年の発売なのですが、劇場公開時の1986年に主題歌を含めて収録内容が全く同じCDが
出ているのですが、なぜか帯に「初CD化」と書かれています。「火の鳥」オリジナル・サウンド・トラック
聴き比べても音量が少し上がっているかな?という程度で特別リマスタリングや高音質化しているような感じもせず
なぜこういういい加減な宣伝文句を書いたのか不思議でしょうがないです。
旧盤の方は数が出ているようで中古でも結構入手しやすい方です。ジャケットは全然別のデザインですが収録内容は一緒ですので
これから聴きたいという方は旧盤を探したほうが良いと思います。
火の鳥 4・鳳凰編
手塚治虫の代表作であり、おそらくすべてのマンガ・コミック作品の中で人類の英知がたどり着いた最高傑作では無いかと個人的には思っています。なんども繰り返し読みそのたびに感動できる作品です。
私はこの作品をたぶん読まないでしょう。死の床で読むべく書架でそのときを待っている本がこの作品であります。
私はこの作品をたぶん読まないでしょう。死の床で読むべく書架でそのときを待っている本がこの作品であります。