カリクラ―華倫変倶楽部 (下) (Ohta comics)
華倫変はエロ、グロ、キモなんで万人にはススメません。
世の中に狂気の存在を知りながら見ないようにしている人間には凄くトラウマになるハズ。
例えば異常性を正当化する性犯罪者の心と同調するような怖さ?
好奇心から井戸をのぞいて深淵から引き込まれるような不安感に似てるかも知れない。
華倫変よりグロい表現や怪奇な心理描写が優れた作家は山ほどいるが、彼の世界観はそれらと比較されるものでは無い。
いくつかのラストにある、せつない余韻がせめてもの救いです。それは儚いけれど美しい
世の中に狂気の存在を知りながら見ないようにしている人間には凄くトラウマになるハズ。
例えば異常性を正当化する性犯罪者の心と同調するような怖さ?
好奇心から井戸をのぞいて深淵から引き込まれるような不安感に似てるかも知れない。
華倫変よりグロい表現や怪奇な心理描写が優れた作家は山ほどいるが、彼の世界観はそれらと比較されるものでは無い。
いくつかのラストにある、せつない余韻がせめてもの救いです。それは儚いけれど美しい
デッド・トリック! 上―七本署稀覯犯罪図鑑 (KCデラックス)
なんの星の巡りだだか、これを読んだすぐあとに「希望のかけら」という作品を見ました。一緒、一緒。事件そのものといい、要領が悪く不器用な人がごろごろしている事からも…‥品位だ格調だと分別したがるむきもあるかも知れませんから同じだ、とは申しません。ただ、一緒、です。違いを一つ挙げます。泣いたり喚いたり事件を皮切りに壊れたざまをさらけだすのが「希望のかけら」だとすればこの「デッド・トリック!」は怖いながらもそれを確実に愉しんでいる者の存在を、取材陣やカメラごしに事件をテレビでみていよう者の目を、生の感情を、ちらつかせついるそのうえで笑わせている。たとえるなら段平さげた辛気くさいお侍と、匕首のんだ陽気なサンピン。刃物を所持していますから殺傷能力という意味では双方相半ば。ただどっちがおっかないかと考えると私は笑って人を刺しそうな後者のような気がするのです。死の覚悟をさせてくれないのはこれかなりまずいと思うから。作品の比較なんてしたくはなかったのですが、本当に昨日の今日、一緒の事件を扱っていただけに華倫変の磁場には目が舞うばかりです。「光うさぎ」なんか手にしたその日に死にかかったりしてますし。