すべては「裸になる」から始まって
大変な家庭環境だったんだな、こういう家庭ってほんとにあるんだな……というようなことを初め思っていたので、最後の展開(父親とのこと)に結構驚いてしまった。でも、現実ってこういうものなのかもしれない。いろいろと迫ってくるところのある迫力のある本だった。あとがきの前の、本編の最後の一文なんて、重すぎる……。しかし、ともかく前向きなパワーのある本だとは思った。彼女を全肯定したい気がします。それにしても、P178で言及されているカメラマンは、ひどいやつだ。実名を挙げないとはずいぶんやさしいものだ。あと、花村氏の解説。面白いちゃ面白いんだけど、なんかずいぶん上から目線なのがハナについて読後感が少し害された(が、そういうキャラクターで売っている人なんでしょうか、よく知りませんが)。
すべては「裸になる」から始まって (講談社文庫)
この本の存在は”映画の原作”という事で知りました。以前から、コラム的なものを書いているという噂は何となく聞いていましたが、既に一冊の本になっているとは露知らず。
色々と紆余曲折あって、講談社から再出版となった様ですが、そこら辺の経緯も後付けです。
さて、内容ですが、悲惨な幼少期から始まって、アダルト女優になる経緯や仕事ついて、加えて、個人的な生活ぶりなどなどを、淡々と語っています。実に森下さんらしい内容だと思います。あの少しボソボソとした低いトーンで語り掛けてくる様な文章です。彼女の声が聞こえる様です。
序盤は少し陰鬱な感じがしますが、全般的に、能天気な感じがして、非常に心地良い。こういう職業の方の自伝的は兎角暗くなりがちですが、漫才のつっこみ口調で面白可笑しく描かれ、清々しいくらい同情できないです(失礼)。
当然ながら親しい訳ではないので真相は分かりませんが、彼女の人柄がよく出ているのではないかと思います(推測)。
又、皆さん、この本を読んで、森下くるみさんは文才があるとか感想を書かれていますが、私は文才云々より「この娘(こ)は、沢山、本を読んでいるんだなぁ」という思いの方が強いです(”この娘”とか言ってすいません。一応、年上なので…)。
色々な文章を読んで、それを自分なりに理解し、消化して再構成された文章の様に思います。だから、読みやすい。読み手の事が分かっているから。
ただ、内容として、正直、共感できない部分もあります。人間、十人十色、千差万別なので、当然です。批判するつもりは毛頭ございません。
でも、こういう女性もいるんだなぁという気持ちで読んでみると、きっと、面白いと思います。
因みに”−★”は、その共感できない部分。共感できる人には★×5でしょう。
色々と紆余曲折あって、講談社から再出版となった様ですが、そこら辺の経緯も後付けです。
さて、内容ですが、悲惨な幼少期から始まって、アダルト女優になる経緯や仕事ついて、加えて、個人的な生活ぶりなどなどを、淡々と語っています。実に森下さんらしい内容だと思います。あの少しボソボソとした低いトーンで語り掛けてくる様な文章です。彼女の声が聞こえる様です。
序盤は少し陰鬱な感じがしますが、全般的に、能天気な感じがして、非常に心地良い。こういう職業の方の自伝的は兎角暗くなりがちですが、漫才のつっこみ口調で面白可笑しく描かれ、清々しいくらい同情できないです(失礼)。
当然ながら親しい訳ではないので真相は分かりませんが、彼女の人柄がよく出ているのではないかと思います(推測)。
又、皆さん、この本を読んで、森下くるみさんは文才があるとか感想を書かれていますが、私は文才云々より「この娘(こ)は、沢山、本を読んでいるんだなぁ」という思いの方が強いです(”この娘”とか言ってすいません。一応、年上なので…)。
色々な文章を読んで、それを自分なりに理解し、消化して再構成された文章の様に思います。だから、読みやすい。読み手の事が分かっているから。
ただ、内容として、正直、共感できない部分もあります。人間、十人十色、千差万別なので、当然です。批判するつもりは毛頭ございません。
でも、こういう女性もいるんだなぁという気持ちで読んでみると、きっと、面白いと思います。
因みに”−★”は、その共感できない部分。共感できる人には★×5でしょう。