キリクと魔女 [DVD]
男は皆、男であることを恥じるべきだ。
と、オスロ監督は言っていた。
そう、男は皆、馬鹿だ。
正しくて頭が良くて強い人間も少なからずは居る。
しかし、男女を問わずそういう人間はとても少ない。
私はそういう人間を尊敬する。
キリクが正にそうだ。
魔女カラバもまた、そんな馬鹿な男どもを憎む女性の一人だ。
そしてその憎悪の苦しみから解き放つのがキリクだ。
キリクは村を助けると同時に魔女カラバも助ける。
後者の方がやがては大事になってくる。
キリクにとってカラバは憎むべき対象ではなく、救うべき対象なのだ。
キリクのなかに敵はいない。
「ボクがカラバのトゲを抜く。出来なければ、死ぬ。」
死さえも辞さないその決意は、愛以外の何物でもない。
それほどの覚悟がなければ、人を救うことは出来ないのだ。
キリクのまっすぐな心に、躊躇することのない強さに、胸が何度も震えた。
キリクの開かれた知性は、物事を正しく理解し、変えていく。
己の行動でもってそれを示していく。
周りに求めても嘆いても憎んでも事態は好転しないのを知っている。
祈りも願いもお守りも平和をもたらさないのを知っている。
それよりもどうしたら事態が正しい方向へ向かうのかを考える。
そのために自分がどうすべきかを考えて動いていく。
正しいことを知っていること、物事を正確に捉えること、どうすれば現実を良い方向へ変えていけるのかを考え、そして行動すること。
これが平和のために、未来のために出来ることだ。
キリクを見るたび、そのことに思い当たるのだ。
と、オスロ監督は言っていた。
そう、男は皆、馬鹿だ。
正しくて頭が良くて強い人間も少なからずは居る。
しかし、男女を問わずそういう人間はとても少ない。
私はそういう人間を尊敬する。
キリクが正にそうだ。
魔女カラバもまた、そんな馬鹿な男どもを憎む女性の一人だ。
そしてその憎悪の苦しみから解き放つのがキリクだ。
キリクは村を助けると同時に魔女カラバも助ける。
後者の方がやがては大事になってくる。
キリクにとってカラバは憎むべき対象ではなく、救うべき対象なのだ。
キリクのなかに敵はいない。
「ボクがカラバのトゲを抜く。出来なければ、死ぬ。」
死さえも辞さないその決意は、愛以外の何物でもない。
それほどの覚悟がなければ、人を救うことは出来ないのだ。
キリクのまっすぐな心に、躊躇することのない強さに、胸が何度も震えた。
キリクの開かれた知性は、物事を正しく理解し、変えていく。
己の行動でもってそれを示していく。
周りに求めても嘆いても憎んでも事態は好転しないのを知っている。
祈りも願いもお守りも平和をもたらさないのを知っている。
それよりもどうしたら事態が正しい方向へ向かうのかを考える。
そのために自分がどうすべきかを考えて動いていく。
正しいことを知っていること、物事を正確に捉えること、どうすれば現実を良い方向へ変えていけるのかを考え、そして行動すること。
これが平和のために、未来のために出来ることだ。
キリクを見るたび、そのことに思い当たるのだ。
キリクと魔女【日本語吹替版】 [VHS]
黒を基調としたバックに鮮やかに浮かび上がる花や動物たち。体をくねらせて踊る子供たちの不思議な動き。ユッスー・ンドゥールの音楽に乗って展開される神話的な物語。どれをとっても日本のアニメとは一味違います。夜の暗さ、魔力への恐れなど、神秘的な「闇」を感じさせられます。
三歳から十三歳の子供と一緒に見ましたが、怖がりつつもひきつけられ、まさに「魅入られる」といった感じで見ていました。小さい子はキリクたちのコミカルな動きに大喜び。大きい子になると異界の魅力を感じたようです。もちろん大人が見ても、面白いです。
スタジオジブリということでトトロやラピュタのようなものを期待すると、ちょっと怖いかもしれません。アフリカンやアジアンの世界が好きな人には絶対にお勧めです。
三歳から十三歳の子供と一緒に見ましたが、怖がりつつもひきつけられ、まさに「魅入られる」といった感じで見ていました。小さい子はキリクたちのコミカルな動きに大喜び。大きい子になると異界の魅力を感じたようです。もちろん大人が見ても、面白いです。
スタジオジブリということでトトロやラピュタのようなものを期待すると、ちょっと怖いかもしれません。アフリカンやアジアンの世界が好きな人には絶対にお勧めです。
<原作本> キリクと魔女
実は映画を観てから原作に当たった。高畠氏の講演会の後、評判のいい外国作品をアニメ化したという安易な認識を突き崩されたからだ。主人公と魔女との対決という構図そのものよりも、キリクが孤独であることの方がより問題だった。今まで意識しなかった、童話の世界でははっきり表明されなかったせりふがあまりにも印象的だった。
「黄金(きん)がなくても生きていけるけれど、水がなければ生きていけない」
「いつでもいるんだ、わたしたちに苦しみを与えたがる人々が。その人たちをこちらは苦しめたりしないのに。そのことは分かっていなくちゃいけない、水はぬらすもの、とか、火は燃やすもの、とか同じように」
「そうか。必要なのは、前もって覚悟しとくってことなんだね」
「ときどきぼく、少しだけど疲れてしまうんだ、戦うのはいつもひとりだから…、少しだけど、自分が小さいって感じるんだ、少しだけど怖いなって思うんだ…」
母親・祖父・魔女、また村人たちとの会話の中で、キリクが「まっぱだかな無心さ(イノセンス)」「いつも目を覚ましている知性(あたま)」「自由な知性」を、いかに使っているか。一寸法師を連想させるような予定調和のラストシーンではあるが、村の男たちの歌が個人と全体の共通の問題を提示していて、なるほどと感じさせる。また、傷ついた心の持ち主である魔女の在り方が、ジェンダーを意識させて興味深い。
「黄金(きん)がなくても生きていけるけれど、水がなければ生きていけない」
「いつでもいるんだ、わたしたちに苦しみを与えたがる人々が。その人たちをこちらは苦しめたりしないのに。そのことは分かっていなくちゃいけない、水はぬらすもの、とか、火は燃やすもの、とか同じように」
「そうか。必要なのは、前もって覚悟しとくってことなんだね」
「ときどきぼく、少しだけど疲れてしまうんだ、戦うのはいつもひとりだから…、少しだけど、自分が小さいって感じるんだ、少しだけど怖いなって思うんだ…」
母親・祖父・魔女、また村人たちとの会話の中で、キリクが「まっぱだかな無心さ(イノセンス)」「いつも目を覚ましている知性(あたま)」「自由な知性」を、いかに使っているか。一寸法師を連想させるような予定調和のラストシーンではあるが、村の男たちの歌が個人と全体の共通の問題を提示していて、なるほどと感じさせる。また、傷ついた心の持ち主である魔女の在り方が、ジェンダーを意識させて興味深い。
キリクと魔女 [DVD]
きりくは凄い子でびっくりします。
生まれたばかりの赤ん坊なのに、みんなを助ける凄い
力を持っています。
みなさんのコメントを読んで、どうしても子供たちに見せたくて
購入しました。
子供に色々考えさせる作品です。
きりくの行動が素早く、楽しいものなので何度も見てます。
生まれたばかりの赤ん坊なのに、みんなを助ける凄い
力を持っています。
みなさんのコメントを読んで、どうしても子供たちに見せたくて
購入しました。
子供に色々考えさせる作品です。
きりくの行動が素早く、楽しいものなので何度も見てます。