おそ松くん (小学館文庫―赤塚不二夫名作選)
ドタバタというよりは、スラップスティック。『おそ松くん』の軽さ、明るさは、連載当時、かなり斬新だったことだろう。加えて、登場人物たちの前向きな力強さ(とりわけ、イヤミやチビ太のバイタリティーは、生きる上で大いに見習いたいところだ)。その根底には赤塚先生なりの“生きるものへの讃歌”があるように思う。だからこそ、笑いの中に一瞬、強く心を揺さぶるコマを登場させたりできたのだろう。
この本には『週刊少年サンデー』連載分からのより抜き15編―第1話を含む―に加え、“泣ける赤塚マンガ”として人気の高い「イヤミはひとり風の中」、赤塚先生自身が『おそ松くん』マイベスト1に挙げていた「チビ太の金庫破り」(『週刊少年キング』掲載のリメイク版で収録)、そしてハードボイルドな「オメガのジョーを消せ」も収録。特に、浪人イヤミが目の見えない少女のために奮闘する時代劇「イヤミはひとり風の中」(『おそ松くん (18) 』にも収録)は泣けるだけでなく、本当に素晴らしい一編に仕上がっている。ぜひご一読を。
なお、この名作選シリーズ、カバーイラスト/デザインは和田誠氏が担当している。
この本には『週刊少年サンデー』連載分からのより抜き15編―第1話を含む―に加え、“泣ける赤塚マンガ”として人気の高い「イヤミはひとり風の中」、赤塚先生自身が『おそ松くん』マイベスト1に挙げていた「チビ太の金庫破り」(『週刊少年キング』掲載のリメイク版で収録)、そしてハードボイルドな「オメガのジョーを消せ」も収録。特に、浪人イヤミが目の見えない少女のために奮闘する時代劇「イヤミはひとり風の中」(『おそ松くん (18) 』にも収録)は泣けるだけでなく、本当に素晴らしい一編に仕上がっている。ぜひご一読を。
なお、この名作選シリーズ、カバーイラスト/デザインは和田誠氏が担当している。
爆笑!アカツカTVショー‾赤塚不二夫アニメ大全‾
現在に至るまでその個性豊かなキャラクターたちがCMなどで活躍中の、赤塚先生原作による歴代のTVアニメがらみの楽曲―OP・ED以外のものも若干含む―がCD1枚にまとめられた、おトクなコンピレーション。コンパイルは高島幹雄さんで、解説執筆には鈴木啓之さんも参加している。
初代『バカボン』の主題歌「天才バカボン」が、TVサイズとレコードサイズの2バージョン入っているのだが、これは、レコードサイズだと“これでいいのだ(イイノダ〜)”という合いの手が入り、それがTVサイズを聴き慣れた耳には違和感があるので、TVサイズもあわせて収録しちゃった、という(解説より)、うれしい配慮なのだ。
早い時期の作品のうち『おそ松くん』と『もーれつア太郎』の楽曲は朝日ソノラマ原盤で、モノラル。「おそ松くん」はTVサイズ(三保敬太郎さんが作曲し、藤田まことさんが歌っていた方の主題歌は、残念ながら未収録)。
『元祖天才バカボン』関連では4曲収められているが、そのうち「バカボンブギウギ」は主題歌シングルには入らず、オンエア当時、オムニバス・アルバムに収録されていたもの。コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73に加え、意外に歌がうまいパパ=雨森雅司さんも歌声を聴かせる、ノリのいいレアな1曲。
“スーパー父ちゃん”が歌う(あまりうまくはないけど)、新版『ア太郎』の「がってん承知ノ介」はなかなかいい楽曲なので、誰かリメイクしないかな……、なんてことも思ったりする。
『アッコちゃん』の「すきすきソング」が、亜土たんご本人の歌でリメイクされていた、というのも意外だった(でもやっぱり、オリジナルの方がいいな)。
シメはもちろんの名曲「元祖天才バカボンの春」。
ということで、66年『おそ松くん』から98年『ひみつのアッコちゃん』まで、赤塚先生が遺した大いなる遺産の一端に、このCDで触れてみてはいかがだろうか。
初代『バカボン』の主題歌「天才バカボン」が、TVサイズとレコードサイズの2バージョン入っているのだが、これは、レコードサイズだと“これでいいのだ(イイノダ〜)”という合いの手が入り、それがTVサイズを聴き慣れた耳には違和感があるので、TVサイズもあわせて収録しちゃった、という(解説より)、うれしい配慮なのだ。
早い時期の作品のうち『おそ松くん』と『もーれつア太郎』の楽曲は朝日ソノラマ原盤で、モノラル。「おそ松くん」はTVサイズ(三保敬太郎さんが作曲し、藤田まことさんが歌っていた方の主題歌は、残念ながら未収録)。
『元祖天才バカボン』関連では4曲収められているが、そのうち「バカボンブギウギ」は主題歌シングルには入らず、オンエア当時、オムニバス・アルバムに収録されていたもの。コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73に加え、意外に歌がうまいパパ=雨森雅司さんも歌声を聴かせる、ノリのいいレアな1曲。
“スーパー父ちゃん”が歌う(あまりうまくはないけど)、新版『ア太郎』の「がってん承知ノ介」はなかなかいい楽曲なので、誰かリメイクしないかな……、なんてことも思ったりする。
『アッコちゃん』の「すきすきソング」が、亜土たんご本人の歌でリメイクされていた、というのも意外だった(でもやっぱり、オリジナルの方がいいな)。
シメはもちろんの名曲「元祖天才バカボンの春」。
ということで、66年『おそ松くん』から98年『ひみつのアッコちゃん』まで、赤塚先生が遺した大いなる遺産の一端に、このCDで触れてみてはいかがだろうか。
おそ松くん (1) (竹書房文庫)
「おそ松くん」は大好きだったので、全部読んでいるはずなのですが、時間が経つと覚えていないものです。
初めて読む漫画のようで新鮮でした。
気がついたのですが、最初の頃は6つ子と父さん、母さんのやりとりがメインの家庭内コントのような感じだったんですね。
お母さん子で、甘えん坊だったという赤塚さんの憧れた賑やかな家庭の姿だったのかも知れないと思いました。
まだチビ太やイヤミやハタ坊は生まれていないです。
チビ太のような子供が、友人の弟や、八百屋の倅で登場します。
おそ松は、結構悪戯好きで、意地悪な性格ですよ。
なつかしさもありますが、赤塚氏の漫画は本当に面白いです。不滅ですね、ちょっと大袈裟ですが。
初めて読む漫画のようで新鮮でした。
気がついたのですが、最初の頃は6つ子と父さん、母さんのやりとりがメインの家庭内コントのような感じだったんですね。
お母さん子で、甘えん坊だったという赤塚さんの憧れた賑やかな家庭の姿だったのかも知れないと思いました。
まだチビ太やイヤミやハタ坊は生まれていないです。
チビ太のような子供が、友人の弟や、八百屋の倅で登場します。
おそ松は、結構悪戯好きで、意地悪な性格ですよ。
なつかしさもありますが、赤塚氏の漫画は本当に面白いです。不滅ですね、ちょっと大袈裟ですが。