以前にも刊行されていた
「サイバー桃太郎」と「平成武装正義団」を１冊にまとめ、
更に短編１本が追加された内容となっています。

どちらの作品も今読んでも色褪せることなく、
「サイバー桃太郎」は痛快なパンク作品で、
「平成武装正義団」は現代日本に痛烈な問題提起をしていると思います。

特に「平成武装正義団」は「覚悟のススメ」の下地にもなっている作品ですので、
未読の方はぜひご一読を！！

各部品がポロポロ落ちるのは両面テープ貼っておけばある程度防げます。
思い切って瞬接で付けるのも一つの手かも。
マフラーのパーツは固すぎるので、腰パーツのみ分割して嵌めましょう。見映えがダンチです。
それ以外に特に不満なし。むしろ通常版より価格的にお得かも。

　「シグルイ」では完全に排除されている、コミカルな山口絵がところどころに見られます。それでもやはり、テーマは熱い漢のお話。山口貴由が「覚悟のススメ」で込めたメッセージが、「シグルイ」の中でも変わらずに在り続けることを、実感させられます。

　そして、他のレビュアーさんも書いてらっしゃるように、本誌掲載時の巻末コメント集「山口貴由　珠玉目次語録」が、本編に負けるとも劣らぬ熱さを見せてくれます。普通なら、作者の近況報告や日常の雑記などが書かれる欄ですが…。もはや少年達への檄文と化しています。

　「目指すところがわからなくても、走り続けよう。倒れたところが、目指すところだ！」等等。

　なんだか知らんが、とにかく良し！

　この珠玉目次語録のために買うのもありかと思います。