新ドーベルマン刑事(2) (ニチブンコミックス)
☆同僚の女性刑事、三森との幸せな結婚目前に警察に変装した過激派の銃弾を何発も食らい壮絶な殉職を遂げたはずの、あのドーベルマン刑事=(加納錠治)が生きていた…。1975年に『週刊少年ジャンプ』で連載され大ヒットを記録した和製〈ダーティハリー〉こと【ドーベルマン刑事】が、この21世紀に復活したというのには特別な意義があると読んでいて納得させられた。続編やリメイクが盛んの今日この頃とはいえ、本作にかんしては何で今さら?とか、コレは冗談だろという疑心暗鬼があったのも事実だが、そんな疑問はすぐに解消された。理由はこの作品で描かれている事件や出来事は今現在の堕落寸前の歪んだ日本社会を象徴しているからだ。例えば、犯罪を取り締まるのが職務の警察組織が証拠隠滅や隠蔽工作、無実の人を冤罪に仕立てるなどの卑劣な汚職や腐敗を繰り返すばかりか、権力をカサに弱者の大切な人生を踏みにじろうとするド外道な悪徳刑事、人を無惨にも殺害した死刑すら生ぬるい血も涙もない殺人犯にも人権があるとホザく正気を疑う理解困難な法律家や弁護団、異常心理なストーカー事件、一般市民を巻き込んだ仁義に反する醜悪なヤクザ抗争、差別、病理、麻薬汚染、無差別殺人、レイプ、恐喝、カルト教団、強盗、偏見、轢き逃げ、虐待、毒物混入事件、公害、不景気、偽善、ハイジャック、誘拐、ドメスティックバイオレンス、テロ行為、アナーキー、そして不条理…。ざっと紹介したが、この漫画の世界は現実を予見していたのは明白であろう。たぶん作者の平松伸二はこういう善悪のハッキリしない不透明な時代だからこそドーベルマン刑事の復活の必要性を肌で感じ取り、もしも彼のようなスーパー刑事が実際に存在していれば犯罪も無くなるはずという理想像的な夢物語をリアルな願望として描いたと思われる★。
ドーベルマン刑事 [DVD]
ずっとまた観たいと思ってました。内容うんぬんじゃなく子供心に焼き付いていたのは劇中ジャネット八田さんの歌う(吹き替えでしょうが)曲でした。サビ分部を憶えてたくらいでした。。いい曲だなぁって。漫画の加納とは全く違いストイックさの欠片もございません。どうせなら「ド外道がぁ~!!」って言ってほしかったかな?
デカマニア
クラウンさんもやっとこのジャンルに色気を出してきたというとこですかね。でもクラウンさんにホントにお願いしたいのは「石橋正次ベスト第2弾」これに尽きます!!名曲たくさん埋もれています。是非お願いしたい!!