リーサル・ウェポン2 炎の約束 [DVD]
スリリングなアクション…絶妙なジョークの掛け合い。そして希薄とは思えない展開。さらにメル・ギブソン演じるリッグスとダニー・グローバー演じるマータフの人間臭さが感じるキャラクター設定。これは夢中になれる映画です。是非オススメです。
ベルサイユのばら [DVD]
山本又一朗氏のプロデュースによるハリウッド版『ベルサイユのばら』は、ジャック・ドゥミー監督の起用、10億円に上る制作費、劇映画初のベルサイユ宮殿ロケ敢行――等々、公開前から非常に話題性が高く、興業収入の面でも好成績を残しましたが、残念ながら作品そのものについては、決して満足出来る仕上がりとは言い難いものがありました。
原作の劇画や宝塚の舞台が「日本で」圧倒的な人気を誇り支持された理由が、監督を始めとする外国人スタッフの方々には十分に理解し尽くせていなかったのでしょうか。ポイントの押さえ方に於いても、各登場人物の描き方に関しても、華やかさの点から見ても、当時の宝塚の舞台の方が遙かに優っていました。フランス革命を背景に展開するこの物語が、何故、日本人女性からあれほど熱狂的に迎えられたのか――それは、例えば、宝塚で1975年に再演された際の脚本や劇場中継を研究して、空前の大ヒットの理由を探るだけでも、随分と参考になった筈だと思われますが……。もしかすると、原作や既存の舞台とは全く違うものに仕上げなければならないという意気込みで、日本ばかりでなく世界をも市場に見据えた作品を目指した結果が、返って裏目に出てしまったのかも知れません。
今、DVDで改めて見直してみても、矢張り当時と同じ感想に行き着いてしまいます。ただ、ほっとしたのは、公開時と同じ原作者の翻訳による字幕が収録されていること。このお蔭で、作品自体が少しだけ原作の雰囲気に立ち戻ってくれる感じがします。
けれど、DVDなのですから、しかも邦画なのですから、日本語吹替音声を収録して戴きたかった、更にTV放映時の日本語音声も選択出来ればなお良かった……と思います。
日本の劇画やゲームが海外で次々と実写映画化されるようになった現在から見れば、四半世紀近くも以前に、その先駆となった記念すべき作品――忘れ難い一作です。
リーサル・ウェポン2 炎の約束 [Blu-ray]
心の傷と孤独感を描いていた前作とは打って変わり
本作は純粋なアクションコメディ道を進んでおります。
ある意味、前作より素直に楽しめる作品といえるのではないでしょうか。
(少し寂しいような気もしますが・・・・)