11人いる! (小学館文庫)
少女漫画が男性にも読まれるようになった程の、少女漫画の全盛期に描かれた、大変良い作品です。あまりにも古い作品ですので、本としては多少日焼けなどあるかも知れませんが、それでも当時の状態で読まれれば、往時が偲ばれますので、是非お勧めしたいです。
ポーの一族 ドラマCD(全6巻) 第4巻 「エヴァンズの遺書」、「ランプトンは語る」収録
1番目のラジオドラマCDを購入し、想像してたよりは悪くありませんでした。
でも解せないのは言葉が違っているという事。
何故なんでしょうか?「メリーベルも待っているだろうに…」が、「メリーベルも待っている…」に変わってます。その他にもちょいちょい気になる所が。
それに何故ここを省く!?という所が。
何故、漫画の通りの台詞にしないのか…残念です。
もったいない!ポーの一族の雰囲気やイメージを大事にしてる声優や効果音がもったいない!
萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 菱川さんと猫 (アフタヌーンKC)
不覚にも泣いてしまいました。
誰か、大事な人を亡くした人には、刺さる話です。
さすが、ベテラン。かわいらしいモチーフに人生の真実があります。
表紙もタイトルも地味で、イマイチ目立たないのが、悔しくてたまりません。ほんと、こういう良質な短編集は広く浸透して欲しい。
2010のベストです。
なのはな (コミックス単行本)
東京新聞に取り上げられ、話題だったし、迷わず購入しましたが、他の方もおっしゃっている通り、確かに完成度が高いとは言えないとは感じました。
しかし、原発事故後、この事態をどう受け止めていいのかよくわからない状況の中であえて作品を発表された心意気を買いたいと思います。
「プルート夫人」「雨の夜」「サロメ20××」三部作の放射性物質へのスタンスは、キュリー夫人以来の研究者たちが抱いた、「まったく新しいエネルギー源の抗いがたい魅力に惹かれてしまう、致命的に危険なのに」という立場に近いように感じました。
でも自分としては放射性物質の別の面の「魅力」(核兵器になるとか。原発は金になるとか。)のほうが、原発推進の力、というか、原発事故を引きおこした要因としては大きいように感じているので、そちらの「魅力」が描かれていない点が物足りなく感じました。
「なのはな」「なのはな 幻想『銀河鉄道の夜』」にはフクシマの現在と鎮魂・・そして希望が描かれています。被災から間もないからこそ描けるものもあるのではと感じました。
よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり
漫画家、よしながふみさんの対談集です。私は、漫画が大好きでよく読んでいます。しかし、作家さんはその倍以上!対談されている方も、情報量が半端なく多い。そして、深く考えて作品を描いていらっしゃる。漫画を読む人が周りにいないので、こういう本が出版された事に幸せを感じています。こんな濃い話ができるなんて、羨ましい限りです…