Corridors of Power
'82年発売の本作は、当時知る人ぞ知る存在だったゲイリーをいきなり有名にしてしまった名盤です。スキッド・ロウ、自身名義のバンド、シン・リジィや今は亡きコージー・パウエルのセカンド(“TILT”、超名曲であるあの‘SUNSET’のオリジナルが入っていて、コージー自身も当時「自分が会ったギタリストの中でジェフ・ベックの次に凄い奴」とコメント!)、‘パリの散歩道’が入っている初のソロ名義の“BACK ON THE STREETS”、コロシアム'U、グレッグ・レイクとのプロジェクト等々、ここまでに至る経緯はまさに波乱に満ちたもので隠れた名ギタリストだったところをVIRGINが拾い上げ本作が完成しました。2曲目なんかは発売前から当時FMでよく流れていてそれを聴いてカンドーしてしまった当時中2の私は町のレコード屋に走り予約して買った、そんな思い出もあります。
ハード・ロック/ヘヴィ・メタルがブームになった時流にもうまく乗ったのかもしれませんが、あえてノーマルなヴィンテージストラト(グレッグ・レイクから買った例のサーモンピンクのストラト)を思いっきりブーストしてマーシャルで鳴らす豪快さも未だに気持ちがいいです。
最近のCDには5曲目のインストもボーナストラックになっていてファンとしては涙モノです。
ピーター・グリーンに自分のSGと交換してもらった'59年のレスポールもそのボーナストラックや2曲目のソロで聴けますが、『ストラトのゲイリー』が定着したのも本作によるものです。その後は色んなギターを使うようになってしまいましたが…。
とにかく、最近のブルース/レスポール路線に入っていく前のバリバリのハードロッカーだった頃のゲイリーの出世作、かなり気合の入った作品。2、5曲目のバラードも最高の出来(確かシングルカットされたんじゃなかったかな?)時には泣きまくり、時には大暴れしながらも歌心を忘れないゲイリーのギター、十分に堪能できます。
ゲイリー・ムーア・メモリアル・コレクション
GARY MOOREのレーベルを越えたベストアルバム。
比較的初期にスポットライトを当てていると言う印象で、なぜあの曲が?と言うのが多い。
しかしながら、個人的にはTHIN LIZZYやコロシアム'U、COZY POWLLの曲が入っているのに狂喜!!
GARYがもっともロックギタ−を弾いていたんじゃないかなと言う時期の、作品群ばかり
意外と他のベスト板とのダブりも少ないかも知れません
そして何より、今回のこのCDは音が良い!!
数十年聞き込んでいたアルバムも、新鮮に聞こえるから不思議。
Don7t take me foe a looserあたりは、弦のこすれるノイズまで聞こえ。凄くリアル!
他の曲も、非常に広がりのあるサウンドになっているようで、それだけでも買う価値ありです。
出来れば4枚組くらいで、すべての聞きたい曲を入れてほしかった。
2はBACK ON THE STREET"のアウトテイク。かっこいいインシトです
レスポール・オーナーのためのギター潜在能力覚醒マニュアル/YOUNG GUITAR special hardware issue (シンコーミュージックMOOK)
Epiphone Elitist使ってますが日常メンテのとこだけでも大変参考になります。
オールカラーで写真がメインなのでこの値段でも高いとは思いません。
写真に併記されてる親切丁寧な文章・コメント・コラムも豊富で
読み物としても満足できるものだと思います。
内容は基本的な日常メンテから、かなり高度なレストアのようなところまで
レスポールに関するほぼすべてを網羅してると言っていいと思います。
大半は自分でパーツばらしたり改造する人向けですかね。
ひとつひとつの作業についてどんな工具が必要で、
どんな点に注意するかなど記載されてるので参考になります。
弦交換やボディ表面のクリーニングしかしたことない人でもこれを読んだ後には
少しずつ自分でパーツをばらしたり、改造するきっかけにもなると思います。
レスポール・オーナーのための〜...とありますがGibsonやEpiphoneに限らず
すべてのレスポールタイプギターに共通した内容ですね。
実際、豊富なカラー写真で使われてるギターはTokaiやBurnyのものです。
とにかくレスポール(タイプ)ユーザーならば本棚に1冊あると
いざと言うとき助かると思います。
★−1にしたのは届いた商品の表紙に細かいスリ傷がついてたためです。
Guitar magazine (ギター・マガジン) 2011年 05月号 [雑誌]
2月に急逝したゲイリームーアを
追悼特集した音楽雑誌の中には、
ネットに掲載されたミュージシャンからの追悼文を和訳して
貼り付けた様な安易な特集をした雑誌もあったが、
本誌は、流石ぁ『ギタマガ』誌!
と云えるレアな写真や所見など
最も「特集」の名称に相応しい内容。
数多い名曲の中から
「エンプティルーム」「アフターザウォー」のギターソロのタブ譜を掲載している辺りも
ムーアに対する編集部の想いとセンスが、出でている。
コージーパウエルのソロアルバムの録音中に
撮られたであろうと思われるムーア、エイリー、パウエルの3ショット、
僕は初見のこの1枚で
「ショッピングカートに入れる」をクリックした。
Victims of the Future
前作よりドラマチックかつハードさが増した極上ハードロックです。
この時のゲイリーは作曲家としてもピークだったのではないでしょうか?
ヘビメタの様式美とは異質のドラマチックさと起承転結がある作品で当時はしびれて何度も聴いたものです。
この人のルーツであるアイリッシュであることや戦争(内戦)経験者であることが作品に出始めてますね…それもドラマチックな要因でしょうか。
当時ゲイリーとシェンカーが大好きで人生が変わった1人なんですがこれを聴くと今でも鳥肌がたちます、けっしてノスタルジーに浸るんじゃなくてホントに格好良いハードロックなんです。
80年代ファンは勿論ギター小僧も何かしら良い作品を探してる人も聴いてしびれること間違いなしの優良盤です!強力お薦め。