キャラ者 プックン Super Real Soft Vinyl Figure
超リアルです。ぷっくんのイメージどおりのフィギアでした。
箱から見えるまま、眉も目も口も手も動きませんが、造形的に素晴らしい出来です。
欲を言えば、実物のぷっくん(汗;)の大きさで腕が入り、目や手が動かせたら最高でした。
老人Z HDマスター版 [DVD]
年月が、良い方向に作用したように思います。機械(もしくは他人に丸投げ)任せの老人介護はすでにリアルです。家族から隔絶され、脳を刺激する喜怒哀楽の感情発露の機会を奪われ、介護の能率のために下剤入りの食事を与えられトイレにすら行くこともなく、ベッドの上だけで何年もの長い余生を強いられる老人たち。これが、現在の日本の老人に与えられる、それでも比較的ましな人生晩年の扱いです。
物語は、文字通り監督能力のない監督が作った尻抜けのだらしないものですが、この作品を楽しむのになんら支障はありません。もちろんそれは今以て古びない(監督を含めた)レベルの高いアニメーターたちの作った目眩く画面あればこそ、なわけですが。
変形し暴走する介護ベッドと老人の姿は我々の社会の抱える悲しい不完全さです。
エンターティメントとして楽しむことも出来、その向こうに透ける今を見て考えることも出来る、そういう作品です。
重たいこと書いちゃったけど、まぁとにかくよく動いておもしろいよ。
ストップ!!ひばりくん!コンプリート・エディション 2
バレー部の主将であり、レズビアンの女子高生でもある、鳳ジュン様の追加エピソード 「Jの告白」が、今回新たに書きおろされた江口氏の新作だそうです。
ジュン様がいよいよひばりくんに恋のアタックをするという倒錯したエピソードは、確かに見覚えがありませんし、他と比べてみると、キャラクターのつくりが微妙に違っていたりして、非常に興味深かったです。
ジュン様のシャワーシーンとか、耕作がひばり君の胸に顔を埋めて匂いを嗅ぐシーンなど、セクシーなシーンもあり楽しめました。
第2巻は当時の江口氏が連載を休載するなど、調子を落としていた時期の作品も含まれ、第1巻ほどテンションは高くないものの、その時代を超越した変態的なギャグセンスとか、キャラクターの女の子の可愛らしさなどは、今読んでも、少しも古びることなく輝いていて、素晴らしいなと思いました。
ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション1
新聞記事に完結版が出版されたとあり、著者のコメントを読み購入しました。昔をなつかしんで読みました。連載が途中で切れたままで最後はどうなったのか欲求不満だったのですが、ようやく解消しました。ちょっとあり得ない内容のマンガですが、私ははまって連載を楽しみにしていました。兄が「週刊ジャンプ」を読んでいたので女の私も読んでいたのですが(笑)男性の方がなつかしいと思いますよ。ちょっと3冊は値段的に高いように思えますが、完結納得料金と思えば安いものではないでしょうか(笑)不思議なもので、子供に「週刊ジャンプ」が受け継がれています(笑)
江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー
あんまり仕事をしてないイメージがある江口寿史氏なので「え?こんなに仕事してたの?」と
驚かされる本です。
エッセイ風のマンガやパロディ風のマンガ、短い連載作品など、存在に気がつきにくい作品を
まとめて一冊の本にしてあります。初めて読む作品ばかりでした。
一番面白かったのが「ドギワ荘の青春」シリーズ。
トキワ荘の中でも真面目で誠実、頼りになる兄貴分的存在だったテラさん(寺田ヒロオ氏)を
黒い性格のキャラにしてしまっています。
これはわかる人にはわかると思いますが決してやってはいけないことです。大顰蹙ものです。
西原理恵子氏のマンガを遙かにしのぐ毒と言って良いでしょう。
そのタブーに挑戦した江口寿史氏に敬意を表したいと思いました。
それ以外のマンガはいつもの江口マンガで軽く笑えて女の子が可愛くて都会的な雰囲気が心地よい作品が多いです。
以前から江口マンガのファンの方にお勧めの本です。