ベスト・オブ・10cc~ヒストリカル・ヴァージョン
10CCの本国イギリスでのヒット曲を集めた文字どおりのVERY BEST。全18曲中17曲がシングルヒットです。「パリの一夜」だけはシングル化されていませんが、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」に半年先駆けてロックオペレッタに挑んだ曲として、今も語り継がれています。
またこのベストには、10CCから分裂したゴドレー&クリームの曲も「アンダー・ユア・サム」「ウェディング・ベルズ」「クライ」の3曲、加えて10CCの前身であるホットレッグスの全英2位ヒット「ネアンデルタール・マン」まで網羅されています。
今年2005年7月にメンバーのグレアム・グールドマンが来日公演を行いましたが、渋谷duoで演奏した17曲中の12曲がCDに収録されている曲でした。アーティスト本人にとってもベスト選曲になっていると言えるでしょう(他の曲は彼のソロ「ザ・グレアム・グールドマン・シング」等から)。
スタジオでの音作りの見事さが語られることの多い10CCですが、技術だけではなく、根底に楽曲のよさもあったと思います。歴史入門編として、ぜひお聴きください。
ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか
誠に時期を得た作品である。ボーダーレスの時代になり一カ国の状況が世界中に深刻な影響を与える事態となっている:PIIGSーユーロ危機、東日本大震災、タイ洪水などなど。先ず、アフリカを離れた150人ほどの集団が世界中の全ての人類のルーツであるという事実を前にして言葉も無い感慨を抱いた。人類をヒューマンとして形作った要因は、道具の発明であり、農耕による人口の爆発であり、貨幣の導入による交換の経済の発展であるという。お金が如何に人類の心を変えてしまったか!!しかし救いはある。共に分かち合う心がまだ活きているからである。世界中の専門家の知識と洞察力を駆使し極めて公正に、偏ること無く、記述が進められている。中等教育の教材に是非採用されることを願ってやまない。
アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (ソフトバンク新書)
この手の本はロマンが溢れていて楽しみながら読書できることが何より大切だと思います。
本書も本題からして壮大な物語が描かれているように感じました。
著者の(一応の)仮説がテーマと結びついているようですが、欲を言えばもう少し環境等の変化過程を並べながら解説して欲しかったですね。
あまりにも人類の形にとらわれすぎているなあと感じられます。
日本に於いて、縄文人と弥生人の間に大きなギャップがあることに興味を引かされました。
まだ全体的に資料が少ないようですが、これからの研究次第では新たな仮説が登場するかもしれません。
日本人のルーツの探求にますます興味が沸いてきそうです。