10,000 Maniacs - MTV Unplugged [VHS] [Import]
Maniacs黄金期のライブアルバム(ナタリー時代の最後の作品)。代表曲を網羅しており、Maniacsのベスト盤に相当する。
この作品で惚れ直した曲はSTOCK GALA DAYS。アコースティック楽器の重層的な、熱の入った演奏がすばらしい。
ヒットパレードのクライマックスがこの曲とは意表をつかれた。
ナタリーのファンには絶対ビデオ版をお勧めする(輸入版のVHSしかないけど)。
ながらくCD版で聴いていたのだが、CD版でラストに入っているNOAH'S DOVEはビデオでは1曲目に入っていて実はナタリーがピアノ弾き語りしている。
またビデオ版のみゲストのデビット・バーンとのデュエット3曲が収録されていて見所だ。
LET THE MYSTERY BEは2人の息がぴったり合っていて、ナタリーの歌声がいつにもまして新鮮だ。回顧版CAMPFIRE SONGSにも再録されている。
エンディング曲のラストのナタリーのパフォーマンスがチャーミング!一瞬なので見逃すなかれ。
ナタリーはこのアルバムの発売前にManiacs脱退を表明していたし、全てがドラマチックに映る。そこがビデオ版のよさ。
ちなみに後に2代目ボーカルになるメアリ・ラムゼイは、この作品でナタリーの隣でコーラスとして歌っていたり、バイオリンを弾いたりしているというとトリビア付き。
Mtv Unplugged
ナタリー・マーチャントが独立する直前の10000マニアックスの大ヒット・アルバム。「These Are Days」など大好きな曲が一杯。とりわけ、「Because the Night」が素晴らしかった。ナタリー・マーチャントの魅惑的な歌声と多彩な楽器をあやつるバンドの奏でる複雑な音色がマッチして、完璧なアルバムに仕上がっている。「Tigerlily」など独立してからのナタリーよりも、10000マニアックスの頃のナタリーの方が輝いていた。もっと10000マニアックスのナタリーを聞きたかったのだが・・・。
Love Among the Ruins
97年発表。ジョン&メリーの1stが死ぬほど好きで毎年秋から春までの愛聴盤になっている。2ndは今一つだな・・・と思っていたらどうやらマニアクスへの参加が決まっていたのが原因だったようだ。ジョンはマニアクスのオリジナル・メンバーであり、中心人物のナタリーの脱退後、沈没しかかっていたマニアクスにメリーと共に参加したのだった。グループそのものもそれで心機一転したようで、このアルバムには概ね名曲しか収録されていない極上の作品となった。もちろん私の宝物の一つであり、毎年ジョン&メリーの作品同様に何度も何度聴き続けている作品である。メリーのヴォーカルとビオラはデュオ時代にあった憂いのようなものがなくなり延び延びと力強く響いている。1.のブレイク・ビーツには一瞬ビックリするもののすぐにアイリッシュっぽい弦が絡んできて一安心。あとは夢の世界に浸るだけ・・・。アイリッシュ・ポップ的な雰囲気のある、いわゆるネオアコ系に含まれるグループなのかもしれないが、それら一群とは一線を画すグループである。ビューティフル・サウスやプリファヴ・スプラウトのファンならストライクでしょう。ちなみに7.はロキシーのカヴァー。意表を突いたカヴァーだが、素晴しすぎる。
Campfire Songs: Popular Obscure & Un
日本ではあまり知名度ないかもしれませんが、勿体無いです。皆に聴いて欲しいです。あの何ともいえない哀愁のあるボーカルではどの曲も良く聞こえてしまいますが。。前期の曲は特に良いです。後期のアップテンポな曲はすこしマンネリ感もありますが、やはり佳曲。本来シングルじゃなくアルバムで聞くアーティストなので、ファンのひとはベストに抵抗あると思いますが、初めて聞く人はいきなりこの2枚組ベストを買っても損しないと思います。