NHK大河ドラマ 秀吉 完全版 第壱集 [DVD]
このドラマが放送されていた1996年はまだ2歳のころで、戦国時代に興味を持ち始めたころに総集編をやっていたので見てみてこのドラマの素晴らしさに引き込まれました。
何故DVD化されないかと不思議に思っていましたが、2012年遂に待望のDVD化!この作品の醍醐味は何と言っても秀吉・信長・光秀の三人が織りなす独特の世界観です。
前へ前へと自分を売り込む秀吉に、「出すぎじゃ!」と一喝する信長。そんな秀吉に対し、自分にはない才能を持っていると認める仲間かつライバルである光秀。そんな三人に共通の大事件である本能寺の変をきっかけに三人の運命が一変する、といった感じです。また、秀吉を陰ながら支える小一郎ことのちの秀長や母のなかの存在も物語の重要な一つです。
完全版第壱集・第弐集合わせて6万円となかなかの値段ではありますが、それを感じさせないような納得の内容です!
日本海大海戦 [DVD]
古きよき時代を感じさせる、いい映画だった。
世界に名を馳せる、提督の話である。
坂の上とは違い。真之さんはあまり目立たず・・
”敵艦見ユ・・”の宮古島のエピソード、
主役でないが、旅順での乃木大将、等、なかなか良い。
やはり、三船さん演じる提督が、とてもかっこよい。
当時、世界最先端の英国の軍艦、方式、を導入。
日は少ない艦艇だが、火薬改良、通信技術導入、厳しい訓練を行う。
また、真之さんの”七段構えの戦術”など。
さらに、要所要所で、海軍、陸軍が力を合わせる。
他、勝因の大きな鍵となった、大英帝国の影の援助、
メディア操作、露艦隊の補給妨害。
陸軍が、これ以上の長期戦を行う余力の無い状況。
日本海海戦は、講和に持ちこむため、負けが許されない、
世界が見守る運命の決戦であった。
結果、例の無い大勝利を得る。
後に、米が威嚇のため白船来航させたのは、
東洋の島国が、世界を震撼させた事実を示したのだろう。
しかし、この圧倒的成功が、後の帝国海軍を縛り、
艦隊決戦信奉から抜け出せなくさせる。
東郷さんの、”聯合艦隊解散之辞”、
忘れてはならんでしょう。
途中略。
"神明は唯平素の鍛錬に力め戦はずして既に勝てる者に
勝利の栄冠を授くると同時に、
一勝に満足して治平に安ずる者より直に之を褫ふ。"
対馬でロジェストウエインスキーが来るのを信じ、ひたすら待つ。
敵前回頭し、死を覚悟して艦橋で指揮を取った
東郷司令の気持ち、、
以上も鑑み、よこすかで、提督の銅像に敬礼し、
三笠見学すれば、当時、護国のために戦った
彼らの思いも伝わる。
靖国参りと併せ、歴史を、先人を思い、
今に繋がる、現在の自分と合わせ考えることは大切だろう。
切腹 [Blu-ray]
冒頭、仲代と三国が相対する場面で、相手を見下していることを示すかのように三国の目線が仲代から外れていたことに初めて気付かされた。このようにDVDよりも黒を強調したせいか立体感があり、画質がクリアーになって演者らの表情にも細やかな演出がなされていた事が解る。これだけでもBD化の価値はあると思う。
遺し書き―仲代達矢自伝 (中公文庫)
駅の本屋さんで見つけて移動中の暇つぶしに買ったのですが、
新幹線の中で涙が止まらなくなって困りました。
仲代さんは、日本人離れしたルックスで渋い演技をする大御所 というイメージしか持っていなくて、
このような生い立ちをもって、このような素敵な奥さんとの人生をおくられた
すばらしい人だったんだなあと改めて注目です。
特に奥さんのお話は、最近のモンスターペアレンツとは同じ人間だと思えないし(つめの垢をせんじて飲ませるというより
そもそも良さが理解できないでしょう。読書している間も後ろの座席で子供がキーキー金切り声を上げ、親は注意もせずにビールを飲んでいました)
ある程度年配のいわゆる できた奥さん でもこんなにすごい人はいないのではないでしょうか。
何度も生まれ変わってきた仲代さんの運命の人なんだなあと思ってしまうくらい素敵です。
筆者も作家を志したこともあるというくらいの人ですから、文章の力もあるとは思うのですが、つくづく美しい人です。
買ってよかったし、キオスクの人の選択眼にも感謝です。
NHK大河ドラマ 秀吉 完全版 第弐集 [DVD]
後編早々に、後編の山場である「本能寺の変」があります。
そしてそれを頂点に、秀吉が人生の下り坂を転げ落ちていく様がじっくりと描かれています。
前編で秀吉の出世を支えていた周囲の人の誰かが、毎回、戦(いくさ)や病気などで姿を消していきます。
大河ドラマ「秀吉」のファンならば、心痛の場面が連続して、見ていると胸が苦しくなります。
しかし、このドラマは最後まで見てこそ価値がありました。
それは、人生における人との出会いや別れ。
また、人の上に立つことの孤独さや、贅沢をすることで味わう虚無感。
後編でそれらを垣間みて、秀吉がすべてを手にして“満たされた”老いし後編よりも、
“満たされていなかった”若かりし前編の方が、実は幸せだったのではないか、と感じさせられるからです。
これは「秀吉」だけではなく、現代人にも当てはまる人生の定理なのではないでしょうか。
大河ドラマならではの「人の一生」について、考えずにはいられない超大作でした。