海底人8823〔完全版〕【下】 (マンガショップシリーズ (200))
大映テレビ室黎明期の特撮の大傑作のコミカライズ。
テレビでは製作されることがなかった植物性異星人とのミステリアスな戦いや、アステロイド宇宙人と8823さん率いる海底軍との地球の存亡をかけたダイナミックな死闘は必見ですね。
もちろん、古い作品のため絵や物語における表現の古さはありますが、ただシリアスなだけではないどこかのんびりとした地球の危機は、その危機的状況に反して肩の力を抜いて見られる不思議な魅力を持っています。
考えてみれば8823さんは海底王国の(超人ではないという意味での)一般人なので、どこか身近な感じがするヒーローがのんびり地球を守っているという雰囲気をかもし出すのかもしれませんね。
「強くて、かっこよくて、どこか特別」というヒーローのステレオタイプと違い、「泳ぎは上手いけど格段に強いわけではなく、お世辞にもかっこいいとは言えず、住んでる所だけが特別」な海底人8823は、特にステレオタイプの多い黎明期の特撮ヒーローの中にあっては極めて異色で「特別」なヒーローであるように思われます。
王様のレコード[懐かしのテレビまんが大行進]
日本クラウンから発売された「テレビまんが」レコードのコンピレーション盤。書籍王様のレコードの実演盤(?)で、旧王様のレコード―日本歌謡史を飾った名盤、珍盤、秘蔵盤を大公開!!!!!を読んだ人(私は読んだ事ないが)には垂涎のクラウン音源のレア盤、珍盤が集合。特に『海底大戦争』と『戦え!オスパー』がイイ、と言いたいがどちらも過去にオムニバス盤収録済みなので、今回は『カエルのぼうけん』の「ケロヨンのうた」を推そう。残念なのは収録時間が60分程度なのにも関わらず、B面曲が収録されていない事。こういった企画盤の場合、収録時間限界ぎりぎりまで入れて欲しい、というか入れるべきだ。かゆいところには手が届かなかったのがつくづく惜しい、、、、。
ミュージックファイルシリーズ/MFコンピレーション 超空想リングサイド~格闘チャンピオン・マッチ~
ミュージックファイルシリーズを展開している高島氏による、同シリーズの一枚。
高島氏及び不破氏の両名による、詳細なデータに裏付けされたブックレットの解説は読み応え抜群。
ブックレットの解説やライナーノーツが充実していることは、CDを購入するための大きな動機付けに一役買っているように思えてならない。
また、本盤には、水木一郎、MoJo、木村昇らのレアナンバーが収録されており、ファンにとっては見逃せないポイントだろう。
テレビアニメ スーパーヒストリー 4「紅三四郎」~「キックの鬼」
もう、40年も前でしょうか。まさか聞けるとは!!当時はドーナッツ盤や、ソノシートで慎重に針を落としたものでした。ウー、感動と思ったものです。紅三四郎。走れバイクよ。紅号よ。父の血を継ぐ熱血男児。そして、最後は登場人物に変身する。ただ、残念なのが、キックの鬼の声が沢村忠じゃない。なんか女性コーラス。こうだったっけ?まあ、いいや、それ以外は完璧!!